”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

映画評論家が活躍する推理小説

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今日でもう3日になるが日本語は一切喋っていない、、一方通行的にエリーに語りかけるだけ、まあ返事は”ミャー”、良くて”ミャー・ミャー”くらいなので会話にはならんが、、。
 
と言って何も喋らない訳ではない、、電話は掛かって来るし家賃の取立て交渉はしないとならんし、業者との打ち合わせから強制立ち退きまでやっている、、が全部英語だ。今に始まった恒例行事ではないのだが家内が久し振りに日本へ羽を伸ばしに行ってしまったのである。
 
仕事中はもうイヤになる程喋らせて貰っているが家内がいないとなると日本語を喋る相手がいない事にハタと気が付いた。こりゃ拙いかな??友人、知人は全て家内がいてこそ存在しているって事なんだ、、だからやっぱり”濡れ落ち葉”って言うんだな、、、。
 
普段の仕事にプラスアルファで今度は炊事、洗濯と家事が加わってそりゃ忙しい、、夜はもう映画を見る間もなくグッタリで9時には早々とベッドの上である、、でもそのまま寝るのじゃなくてこれ幸いとばかりに読書三昧だ。
 
そして今ドップリなのがこれ、邦題は”シルバー・スター”と言って作者はデイビッド・ハンドラー、推理小説である。これまでのシリーズは全部読破しているのだがこのシリーズの主人公がミッチ・バーガーと言う映画評論家なのである。
 
これがすこぶる付きの面白さで何せ今回殺されるのがハリウッドで注目を浴びている俳優、それも”理由なき反抗”でデビューした事になっているし奥さんになる女優さんはマーティン・スコーセッシ監督に見出されて子役でデビューした事になっている。しかも普通の捜査中の会話に此方はホンモノの映画のなかのセリフが盛りだくさんだし”カサブランカ”のセリフもちゃっかりそのまま出て来る。しかも評論家とあってあの映画の誰さんの演技はどうのこうの、、(これも実話)、”ゴッドファーザー”の撮影技術の素晴らしさや音楽の使い方まで、、すっかりおっさんを代弁してくれている。こりゃもう途中で止められないぜ、、昨晩も一挙に分厚い文庫を半分読み進み気が付いたらもう深夜の2時を過ぎていた、、道理でエリーがベットの隣でぐっすり寝ている訳だよ、、。
 
Mitch Berger and police trooper Desiree "Des" Mitry Mysteries
1.The Cold Blue Blood ( 2001)講談社文庫『ブルー・ブラッド』
2.The Hot Pink Farmhouse (2002)『芸術家の奇館』
3.The Bright Silver Star (2003)『シルバー・スター』
4.The Burnt Orange Sunrise (2004)『ダーク・サンライズ
5.The Sweet Golden Parachute (2006)
6. The Sour Cherry Surprise (2008)
 
イメージ 2この人が作者のデイビッド・ハンドラー氏、ロス・アンジェルス生まれのジャーナリスト、今はニューヨーク在住だがこのミッチ・バーガーシリーズ以外にも沢山書いている。現在日本で翻訳されているのが2004年に出版された”ダーク・サンライズ”まで、、2006年以降の作品はまだ翻訳されていない。早く他のも読みたいのだがリアルタイムとなるとアマゾンで原書を買って電子書籍もアチラのを買うしかないのかな、、そうなると益々日本語とは離れてしまうような気がする、、そうじゃなくてもこうしていると喋る機会さえないんだから、、困ったな。