”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”スター誕生”、イーストウッド監督でリメイク

最初はジュディ・ガーランド&ジェームス・メイソン版で制作は54年、そして76年には絶頂期のバーブラ・ストレイサンド&クリス・クリストファーソン、、、そして2013年にはイーストウッド監督がビヨンセ&デカプリオを主演に迎えて再挑戦するらしい、、。
 
イメージ 1このオリジナルタイトル画面は監督がジョージ・キューカー、ワーナーが威信をかけて制作した傑作映画である。全てが凝縮されている単純なタイトルだがまさにその通り、、落ち目の俳優が酔った酒場でショーガールに出会う、一目惚れして彼女をスターダムに押し上げて行くが自分のキャリアーは下降線、、その状況が丁寧に描かれていて55年には主要部門でオスカーにノミネートされている。残念ながらこの年は”波止場”とマーロン・ブランドにさらわれてしまい作品賞も主演男優も主演女優(グレース・ケリー)に持って行かれてしまった、、。
 
 
 
 
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此方は76年度版でバーバラが主演、クリス・クリストファーソンが落ち目のロック歌手と言う設定で若くて有能な新人歌手を発掘、彼女をスターダムに押し上げて行く、、と同じような経過を辿る。まあ原作がある訳ではないので制作者と監督の裁量でいかようにもストーリーは作れるのだが落ち目の役者、歌手、、が夫々に若くて才能のある新人にほれ込み見事”スター誕生”となる訳である、、アメリカン・ドリームなのだがその時代の担い手が主演を勤めていたしハリウッドはこの手の内幕モノが大変お気に入りのようだ、、。
 
実績から行けばこの頃のバーブラは舞台に映画に、それも主演、監督までも手掛けレコードの売り上げも上々だった記憶がある。ニューヨークのコンサートはプレミアムがついてなかなか入手も困難だった、、。映画を地で行くような活躍ぶりで”ファニー・フェース”がとってもチャーミング、その歌唱力だって素晴らしかった。
 
 
 
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2013年に主役を務めるのはこの人である。”ドリーム・ガールズ”でもう同じような設定を3人娘の一人として演じてしまったビヨンセ・ノウルス。
 
過去の主演女優さんと比較してその業績、、、その他は比較対象出来るのかどうか、、この辺りは不明だが何せクリント・イーストウッド監督のお目に留まり主役抜擢、お相手はレオナルド・デカプリオ、、こりゃ歌手になる設定ではなくて落ち目の俳優かな、、?多分にミュージカルの要素も入るしそれを監督がどんなストーリーで見せてくれるのか、、楽しみが一つ増えたぞ、、。
 
イーストウッド監督はもう”自分じゃ主役を演じることはない”と断言してしまったので監督業を見守るしか我々ファンには楽しみようがない、、これまで”ミリオン・ダラー・ベイビー”(04年)では女性ボクシングの世界を描いて過酷なトレーニングを経てチャンピオンになるまでをヒラリー・スワンクに演じさせた。あんな感じで今度は”スター誕生”を描いてくれるのだろうか、、。