”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

現役に戻るもの悪くない、、

このところ有難いことにWOWOWで放映された番組を収録して貸してくれる方がいる。日本居住の方には”何を今更、、”かもしれないがその内容の濃さ、脚本の良さ、構成や企画の良さにはビックリさせられている。何でこんなに良い企画を他の民放が真似出来ないのか、、?そりゃ良く見ればセットもお手軽だし背景や撮影技術だってNHKの大河ドラマや単発時代劇とは比較にならないし制作費には雲泥の差があるのだが、。
 
一昨日見たのがこれ;
 
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今年の3月に放映された”再生巨流”である。主演は渡部篤郎、大手の物流運輸会社の新規事業開発部長、吉野に扮する。
 
対立する上司の本部長からその辣腕振りを嫉妬されライン外の部署へ左遷、それが新規事業、、部長と言う役職ではあっても所詮課員2名だけの窓際部署、サラリーマンとしては最悪のパターンだ。
 
時を同じくして同社でノンプロ野球部のエースとして活躍していた蓬莱クンはひじの怪我でプロ野球への道を閉ざされこれ又、左遷、やむなく運輸セールスドライバーとして新たな道を歩む事に、、これが中村蒼
 
この年齢も環境も違う二人が出会い互いに”再生”し会社人間として大きく飛躍していくと言う内容なのだが、、。原作は楡 周平の同名文庫、監督は鈴木浩介、脚本は横山秀夫サスペンスも手掛けている久松真一
 
一言で言えば大人の鑑賞に堪える内容で何とも素晴らしい出来である。思わず画面に乗り出しながら”現役に戻るのも悪くない”なと思わしめてくれた。20年余のサラリーマン生活、それから今度は300人余を抱える立場、それから更に規模を縮小して足掛け6年、、都合30年近くになる年月を現役として勤め上げて来たんだからまだ何処かに熱い血が流れている、、と言う事を再認識しちまった。
 
早朝パリッとソフト糊仕立てのワイシャツを着てネクタイはジバンシーかヘルメス、ウィンザーノットで決めて、ダークスーツを着て満員電車に揺られる事小1時間、駅の階段を駆け上がって通勤。毎週火曜は早朝会議、昼は殆どが社用、夜も半分は仕事(言い訳ナシ)、8時前の帰宅はあり得ない、、そんなサラリーマン生活だった。
 
趣味がなくて友人が少なくて、、、健康だけが取り得、こんなケースには仕事人間が一番似合う。ふとこのドラマを見ながら又、会社を背負って立つのも悪くないかな、と思い始めた、、でももう還暦は過ぎている、、やはりダメか、、じゃ、せめて10年若返りたいかな??