”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”プロヴァンスの贈りもの”、、

昨日リチャード・ギアのブティック・ホテルを書いてて思い出したのがこの映画。原題は”A Good Year”と言うのだが邦題は”プロヴァンスの贈りもの”、、そりゃ映画を見りゃその通りなのだがそれにしても凄い変換能力だな、。
 
06年の映画で主演はラッセル・クロウマリオン・コティヤール、そして監督がリドリー・スコットだ。
 
公開当時はナンでリドリー監督がこんな映画を撮ったんだと賛否両論、なかにはこりゃ彼が撮った”最低の映画”だとまでこき下ろすファンもいたのだが、、個人的には大変にお気に入りの一作である。
 
ストーリーはロンドンの辣腕トレーダーとして知られるマックス君、(ラッセル・クロウ)にある日一本の電話が、、長らくご無沙汰だった叔父のヘンリー(アルバート・フィニー)が亡くなり身寄りがなく遺書も長い間放りっぱなしだったので唯一の親族マックスがそれを相続する事になる。その物件とはフランスのプロヴァンスにあるワイン農園と古いが幼い頃、夏を過ごした大きなお屋敷である。
 
マックスはそんなものを相続したくない、何せロンドンでは連日金融相場に一喜一憂、大勢の社員も抱えているしそんなフランスの片田舎には用事もない。そこでそんな物件は言い値で売却する事に、、。そこからお話は妙な方向へと進んで行く、、先ず配役が良い。マックスの秘書をやっているアーチャー・パンジャビと言うインド系の美女、この彼女のイントネーションの強い英語が凄く魅力的だし、お屋敷の隣に住む”管理人”夫婦、この重量級おばちゃんが最初の登場シーンで部屋の掃除をしながらラジオから流れる”ウェディング・サンバ”に合わせ踊って来る、、これが妙に印象深い。更にお屋敷の水を抜いたプールに間違って落っこちたマックス、訪ねて来たファニー(マリオン・コルティヤール)と”初対面”のシーン、、このシーンの彼女が又、素晴らしい。
 
そんなでこのラビアン・ローズが主題歌みたいに劇中大変効果的に使われているのだ。お話はマックスが幼少の頃、此処でヘンリー叔父さんと過ごした思い出を織り交ぜ淡々と進み遂にファニーとは恋仲に、、最後はこのブロヴァンスを気に入りそれこそ現実社会でリチャード・ギアがやっているのと全く同じ、改修、改築してブティック・ホテル&レストラン、そしてワイン農場も継続して行く決心をする。とまあ他愛ないお話かも知れないが登場人物の魅力とプロヴァンスの雰囲気、、これが決め手でありました、、。
 
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この映画でのマリオン嬢、レストランのオーナー役で登場、そこへ来るのが客のマックス、。