”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”レッド・オクトーバーを追え!”

先日の”007/スカイフォール”をまだ引きずっている、、そして行き着いたのは初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーの映画、”レッド・オクトーバーを追え!”だ。制作は90年なのでもう23年も前かぁ、、丁度その頃オーストラリアの大地を踏んだんだったっけ、、映画ではロシア潜水艦、艦長のラミウスがアメリカへ亡命するのだがワタシ達はオーストラリアへやって来た訳だ、。
 
映画館でどんな映画か判らずに期待に胸を膨らませて座っているのとTVの前で傑作だと判っているのを見るのでは安心感が違うし一昨日のように”見なきゃ良かった”と後悔する事もない。潜水艦を舞台にした映画はこれまで沢山作られているし傑作も多い、狭い空間で起こる男臭い映画の真骨頂だ。
 
そんな潜水艦モノのなかでもこれは緊迫感もあり特出した素晴らしい映画だ、、原作がトム・クランシーのベストセラーだし配役を見ても期待を裏切らない出来である。この頃ジャック・ライアンを演じたアレック・ボールドウィンは結構似合っていたのだが、、後にハリソン・フォードベン・アフレックに代わられてしまった。
 
イメージ 1ロシアの新鋭潜水艦が処女航海中に姿を消してしまう、、それを追うロシア海軍、、そしてアメリカ側はこのラミウス艦長が果たして何をしようとしているのか、、判断がつかない。ジャック・ライアンだけがこれはひょっとしてラミウス艦長とその乗組員はアメリカに亡命したいと願っているのではないかだろうかと推察する。
 
それから虚々実々の三者三様の駆け引き、、追うロシアの潜水艦が迫ってくるなかライアンはラミウス艦長と直接交信してその真意を探ろうとする。司令部ではまだそんなライアンの判断が間違っているのではないかと疑心暗鬼、そんな緊迫した状態で映画はほぼ全編潜水艦の中でのやり取りに終始する。
 
こんな狭い空間の舞台だけで2時間もグイグイと引っ張られトイレに行く間もなく目も離せない、、もう何回も見ていてどうなるかは知っているってのにな~、。
 
やっとラミウス艦長に意志を確認出来たが今度は館内にサボタージュを扇動するKGB局員がいる、、それにロシアの追っ手がすぐ傍に迫って来る。しかもロシア海軍の威信にかけても亡命を阻止すべくレッド・オクトーバーに向けて魚雷を発射、、。とまあ最後の最後まで緊迫した展開に終始、首都のワシントンではロシア大使が陳情に、最初はレスキュー派遣を言っていたのが今度はラミウス艦長が狂って単独をアメリカを攻撃するとかごちゃごちゃ言うがその裏を知っているアメリカ側は亡命に力を貸しているなどとは絶対に言えないしロシア側を納得させる方策も考えないとならない、、、。結局ロシア側には気の毒な事に、、、こりゃアメリカ映画なのでこの結末はロシア側には決して気に入るモノではありませんが、、まあ悪しからず、これが映画だ。
 
見る側は満足して最後まで堪能出来た映画でありました。