”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

’めまい”(58年)

朝から猛烈な日差しだ、日中は32度とかでプール掃除の最中に誘われて飛び込みたくなるぜ、、以前一度だけ我慢しきれずに洋服を着たまま飛び込んだ事があったな~、、空中を飛んでいる0.04秒位の瞬間に”いけね~、、ポケットに携帯が、、”っと思い出した時はもう遅い、結局そのままドブン、、っで哀れなノキアはボツ。
 
そんな事を思い出しながら26日は”立派”な祭日だと言うのに管理人はこれ見よがしにせっせと仕事だ。まあ家に閉じこもっていてもやる事はないし、、この二日ばかりは遠出続きで遠路遥々日本から来た先輩ご夫婦の相手をしてたので敷地内の見回りがちょっと疎かに、、。しかし外は”めまい”がするくらいな陽気、もうクラクラついでに今日の映画はヒッチコック監督の”めまい”を、原題はそのまま”Vertigo"、これはもう正真正銘の秀作だ。
 
ヒッチ爺の恐らくトップ・ファイヴにはいるかな??以下順不同で行くと;
 
レベッカ”(40年) イメージ 1
”汚名”(46年)
”見知らぬ乗客”(51年)
 
”ダイヤルMを回せ”(54年)
”裏窓”(54年)
”めまい”(58年)
 
北北西に進路を取れ”(59年)
”サイコ”(60年)
”鳥”(63年)
 
これじゃトップ・テンに近いじゃないかぁ?しかしファイヴには絞れない、、。これらはアメリカに渡ってから制作されたものなのでもっと古いイギリス時代の映画にも秀作が沢山ある。
 
勿論未見の映画もあるのだがやはりこの”めまい”は外せない、、常連のジェームス・スチュワートにキム・ノバックが主演。彼女はミステリアスな雰囲気が良くマッチしていた、、今回見た作品はデジタル・リマスターとして再編集されたフィルムらしく画像がキレイで以前見たものとは大分違っていた。
 
舞台はサンフランシスコ、市警の刑事だったジョン(Jスチュアート)は高所恐怖症、犯人追跡時に同僚を転落死させてしまいそれがトラウマに、、退職してプラプラしていたのだが古くからの友人に奥さんが挙動不審で精神不安定な状態なので後をつけて探ってくれないかと調査を依頼される。そしてそのマデリン(Kノバック)を尾行するのだがやはり挙動不審だ、、金門橋では遂に身投げをしでかす始末、慌てて助け上げるのだがそれがきっかけでお互い惹かれるように、、。
 
とまあサンフランシスコの私立探偵がハード・ボイルドな展開を、、、でも満足出来そうなストーリーなのだがそこはヒッチコック作品、全編すこぶる快調、最後にはびっくり玉手箱も用意されていてエピローグかと思いきやそこからが真骨頂、真相は最後に隠されている。久し振りに見て、再度満足した映画でした。今回見てキム・ノバックがジュディとして登場してからは微妙に発音もアクセントも違えている事に気付いた。まあ声までは変えていないのだが、、、いかにもアメリカ中西部訛りで、、映画の中ではこちらが地なんだろうな、、シカゴの郊外育ちなので恐らくマデリン役の時が”演技”だろう、、公開から半世紀を経過しても見る都度に新発見がある、、、。
 
今年ももう残りが僅か5日、なんとまあ早い2013年だった事か、もう年内映画館は無理だが年頭は張り切ってオスカー候補作品から通ってみるかな?