”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

去る者は追わず来る者は拒まず、、

これは長年我が家のモットーでもあるのだがニューヨークのヤンキースにもどうやら当てはまる。その去る者の筆頭はA-ロッドこと、アレックス・ロドリゲス
 
イメージ 194年にマリナースでデビューして以来数々の記録を書き換えその後01年にレンジャーズ、そして04年にはヤンキースへ移籍、正三塁手ジーターと三遊間を守り打撃では32歳にして通算500本のホームランをかっ飛ばし中軸選手として活躍していたのだが、、。
 
禁止薬物摂取容疑で昨年途中からやれ裁判だ控訴だでゴタゴタ、、結局14年のシーズン終了まで出場停止処分、それを不服として選手会MLBを相手取り法定で争っていたのだが最終的にアレックス側が異議の申し立てを断念、その時点で年内の復帰がダメになった。
 
このままトレードもされずにヤンキースに残留していれば来年15年のシーズンには開幕から出られるのだが、、その彼も39歳、、来年と言うことはもう40歳になるので一年ブランクの後に現役復帰は難しいのではないかと言うのが我々ファンの言い分である。メージャー屈指の大打者がこれで現役生活を終える事になるとは誠に残念なのだが、、、。
 
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そして此方は大キャプテンのデレック・ジーター、、彼も今日のツィッターで今年限りで現役を退くとの意思表明だ。生粋のヤンキーとしてドラフトでマイナーへ、それからずっと生涯ヤンキースだけに所属、その彼も39歳、14年が最後のシーズンとなる。
 
昨年は同僚のマリアーノ・リベラそしてアンディ・ペティットが引退、彼等と一緒にヤンキースを背負っていた選手が又、一人去るのは誠に残念だ。ジーターの場合は将来必ずやコーチ業で戻って来るものだと信じて疑わないのだが今年が現役最後の年、昨年のマリアーノみたいに各地では最終顔見世余興になるのだろう。何せヤンキースは嫌いでもジーターは好きと言う野球ファンは滅法多い、、、。
 
新しい戦力として田中が入り投手陣はサバシア、黒田、田中、ノヴァと4枚看板が揃ったのだがカーノとロドリゲスが抜けた穴は大きい、、何せ三塁と二塁が不在となるので内野は”大穴”だ。ジーターとて今年は怪我からの復帰だし正遊撃手として年間フル出場は出来ないだろう。すると一塁のテシェーラ以外は頼れる布陣がいないって事になる。
 
外野は新規加入のエルスベリーとベルトラン、それに昨年も活躍したガードナーにソリアーノ、更にはイチローもいるのだが”ブロンクス・ボンバース”と呼ばれていた売り物、大砲不在では心もとない。アメリカン・リーグの東地区はそれこそ激戦地区で都市別にはトロントブルージェイズ)、ボストン(レッドソックス)、ボルチモアオリオールズ)、それにタンパ(レイズ)と5チームがひしめき合っている。何れも戦力が豊富で投手陣がしっかりしている、昨年を例に取るまでもなくどのチームが飛び出してもおかしくない。
 
各チームともそろそろキャンプイン、果たしてどんな優秀な選手がマイナーから這い上がって来るのかも楽しみなのだがヤンキースに関しては今年は得点が限定されるだろうから如何に投手陣が踏ん張って守りを固め、敵に得点させないかが鍵になるだろう。終盤の派手な逆転劇や一発攻勢で圧倒する戦い方は無理な気がする。日本のスモール・ベースボールに徹して少ないチャンスをモノにし投手陣が押さえる。
 
派手な攻撃が好きなニューヨークのファンにはこんな”せこい野球”にはそっぽを向かれるかも知れないが地味な戦法でも勝ちは勝ち、出たら走る、そしてバントで繋ぐ、ヒットで一点、、。防御陣の主役は黒田、田中の日本投手陣が鍵を握っているような気がするのだが、、さて今年は例年になく楽しみだぞ。
 
もう一つ地味な楽しみを忘れてた、、その選手はドラフトで昨年ヤンキースに入団した加藤豪将(Gosuke Katoh)
と言う若手だ。
 
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 これは昨年、大先輩のイチローと初めてツーショットされたものだが幼い頃に両親と共にカリフォルニアへ移住、ランチョベルナルド高校に在学中にヤンキースにドラフト指名され、即入団。現在も傘下のマイナーリーグで元気一杯でやっている。未だと言ってももう94年生まれなので今年二十歳になる。守備は遊撃か二塁だが最近二塁で育てられているらしい、、何せイチローに似て線は細いが長打力があり既にマイナーの試合では6本のホームラン、そして打率も三割を越している。ヤンキースにあっても資金力だけで選手集めはしていないと言う好例なんだが傘下の選手だけでも100人単位なのでその中から競争に打ち勝って抜け出して来るのは容易な事ではないだろう。
 
今年の何時か、、、順調に伸びれば9月頃には一軍の試合に呼ばれるかも、、これで又、楽しみが増える。