”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”羊たちの沈黙”(91年)

イメージ 1このオスカー授賞式でのスチールでこの映画のタイトルが判るファンは大のミステリーファンに違いない。
 
アンソニー・ホプキンズのお隣にいるジョディ・フォスターで判るか、、。映画化されオスカーを総なめしたのがもう四半世紀も前の事になる。
 
トーマス・ハリスが書いた”怪奇ミステリー小説”を映画化したものだが原題は”The Silence Of The Lambs"、、今なら多分”サイレント・ラム”とでも邦題が付いたと思うとこの当時、勇気を持って”羊たちの沈黙”とした担当者に感謝したい。
 
アカデミー賞では作品、監督はそれに主演男、女優それに脚本と主要5部門を獲得した名作だ。他に編集と音楽効果でもノミネートされていたがノミネート全部門制覇を果たしても誰からも文句は出なかっただろう。
 
イメージ 2一言で書けば新米FBI捜査員のクラリススターリング、、(J.フォスター)は上司の指示で”バッファロー・ビル”と呼ばれる殺人事件を捜査する為に既に刑務所にいるハンニバル・レクター博士(A.ホプキンズ)に面会する。同じ怪奇事件の首謀者から意見を聞き犯人逮捕に繋げたい、、と言う藁をも掴む捜査当局の苦肉の策なのだが、、。
 
其処からクラリスレクター博士の”交流”が始まりヒントを貰いながら捜査を継続するクラリス、、この”羊たちの沈黙”と言うのはクラリスのトラウマで幼い頃クラリスは叔父のもとで過ごしているのだが明け方にその羊たちを屠殺する場面が深く心に残っている。そこを巧みに突いてトラウマの原因を探り出したレクター博士、その二人が奇妙な姿で事件解決に向けて動き出す、。
 
と言うお話なのだがこの原作の映像化は困難では、、と思わせたものの脚本が立派にそれをカバー、、それにこの主演二人が見事に演じきった”原作を見事に超える”数少ない映画化作品だった。この大ヒットに目をつけて次作ではレクター博士が捕らえられる前に遡る”レッド・ドラゴン”(02年)そして今度はこの”沈黙”の後日談として作られた”ハンニバル”(01年)があるのだが残念ながらどれもこの”沈黙”は越えられなかった、、。
 
アンソニー・ホプキンズは継続してハンニバル・レクター博士を演じたのだがジョディ・フォスタークラリス役を辞退、結果ジュリアン・モーアが演じたがやはり最初のクラリスのイメージが鮮烈だったのか最後までジョディを超える事は出来なかった。
 
怪奇殺人を扱ったミステリードラマとしてはブラッド・ピットモーガン・フリーマン主演の”セヴン”(95年)とこの2作品はベスト・テンに入る秀作だと信じている。
 
 
 
 
 
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