”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”レッド・サン”(71年)&ベスト・オブ・決闘シーン

イメージ 1邦題を日本語にして”真っ赤な太陽”とでもしたらもっとヒットしていたのかも知れない。でも”レッド・サン”じゃ無理だった、、68年の”さらば友よ”で共演し男臭さを見せつけてくれたあと再度チャールス・ブロンソンアラン・ドロンが組み、其処へ今度は三船敏郎やアーシュラ・アンドレス、更にはキャプシーヌまで出演しているのだがどうにも印象が薄い。監督は俳優のテレンス・スタンプじゃない007を撮っているテレンス・ヤング、、音楽はオスカー請負人のモーリス・ジャールまで起用されているのに、、。
 
このポスターはフランス国内で使われたものか、、フランス語になっている。
 
まあ西部劇なのにフランス、イタリア、スペイン資本で作られたからだろうか??どうも三船プロが当初持ちかけた企画だったようで配役からしてもかなり日本を意識したものになっている。確かにハリウッドに全面的にお任せしちゃうとトンでもないお話になってしまうので日本のファンを納得させるにはこうするしかなかったのか??
 
時代背景は1870年代のアメリカ荒野、日本国大使がアメリカ大統領に表敬訪問すべく大切な贈り物、太刀を持参し列車で大陸間横断の旅を続けている。運悪くチャールス・ブロンソンアラン・ドロンの列車強盗団に遭遇、大切な太刀も強奪される。それを一週間で取り戻せと大使から命を受けるのが黒田十兵衛(三船敏郎)だ。しかしこの映画では徹底的にワルいやつはアラン・ドロン、、金庫から金塊を強奪してて仲間のチャールス・ブロンソンを裏切ってドロンを決めちまう。
 
十兵衛は太刀、ブロンソンは金塊、、とお互い違う目的の為にイヤイヤながら共同しての追っかけ旅行の始まりだ、。この西部の荒野でもワラジに着物姿とちょんまげはちょっと辛いものがあるが互いに出し抜こうとする間に双方に信頼感が、ドロンの情婦、アーシュラ・アンドレスを巻き込んでの追跡劇、そして今度はコマンチ族の出現と仕掛けはふんだん、、でもどうしてもイマイチ乗れないんだな、、。
 
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三船御大の最初の登場シーン、、まだ列車が襲撃される前だが停車場で手足を伸ばしに降り立った場面、殿中でござる、、みたいな感じなのだがまあこの時代、日本はこうだったんだ、、刀を構えても”バキューン”とコルトで撃たれりゃそれっきりだもんな、、まあ手裏剣と言う飛び道具は使っているのだがそれでも相手のソバまで行かないと勝てない、。
 
三船敏郎、この頃はもう50歳になるところだったがやはりブロンソンやドロンを相手にしても堂々たるもの、この辺りは見事なものでした。
 
映画は終盤やっとの事でドロンを追い詰めるサムライ&ブロンソン組、十兵衛は
すぐにも太刀を取り返し仲間の仇を打ちたいのだがブロンソンは金貨の隠し場を白状させたいしアンドレスは二人して逃げたい、、仲間もいるのだが今度は立てこもった部落にはコマンチが押し寄せて来る、敵同士だがこの場は一致団結、先ずはインディアンと戦わないと、、。そんな風にクライマックスへ、、公開当初間違いなく映画館で見ているのだがもう100%うろ覚え、、三つ巴の戦いで果たして決着はどうつくのか。
 
と言う展開、、これっきゃないだろうのエンディングでしたが”さらば友よ”風な終わり方でもないし他の主演、三船敏郎映画とはちょっと違う、、西部劇にはつきものの”最後の決闘”シーンだって物足りない、、この映画ではちょっと消化不良を起こしてしまったので特選ベスト・エンディングを;
 
 
 
独断と偏見いっぱいで選んだその決闘シーン・ファイナルの第三位、、
”続・夕日のガンマン”(66年)のマカロニ・ウェスタン集大成の大傑作だ。主演はクリント・イーストウッド、やはりこの対面決闘ではない三つ巴決闘シーンは忘れられないラストシーンの一つだ。
 
 
 
 
そして第二位、、此方も古いのだがゲイリー・クーパーバート・ランカスターのガン捌き、これも映画史上に残るシーンだ、、当時このゲイリー・クーパーの早撃ちは0.05秒と呼ばれ歴代西部劇立役者のジョン・ウェインの早撃ちより早いと言われていた、、その映画は”ヴェラ・クルズ”(54年)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これが栄えある”ベスト・オブ・決闘シーン”のランキング第一位、、これはもう文句なしの名場面、西部劇がある以上この名画を超えるのは容易な事ではない。このアラン・ラッドは0.03秒との噂だったのだが、、、効果音、煙、相手のジャック・パランスがすっ飛ぶ模様、、それ以前に何事かを察して犬がしっぽを丸めてこそこそ逃げ出す様まで、、更に言えば敵の配置からそれに対する”シェーン”の見事なファニング撃ち、、幼いジョーイ君の必死な表情とどれもが素晴らしい。
 
 
 
”シェーン”(53年)、これでやっとすっきりしたぜ、、折角久し振りに西部劇を見たっていうのにさっきまではナンかモヤモヤしていた、、やはり名作を見ないとダメだ、、。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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