”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ミリオンダラー・ベイビー”(04年)

イメージ 1この映画は悲惨な結末だし何回もお気軽に見れるモノではないのだが劇場公開から丁度9年を記念して(意味をなさない)DVD鑑賞をする事に。
 
こうやって自宅でゆっくり再見すると映画館で見たときには気がつかなかったセリフや演出があってなるほどと納得出来る場面が多い。例えば終盤のタイトルマッチで羽織るガウン、あれだってナンでグリーン系でしかも場内の観客がそれを見て騒いでいるのかと思っていたのだがそりゃそうだよ、、彼女の名前はマギー・フィッツジェラルドだった、、まあ母親はトンでもない御仁だが父親はれっきとしたアイリッシュ、その熱き魂を受け継いだボクサーなんだ。だからグリーン系統でまとめアイリッシュ系の観客が大声援を送っていたって事だった。
 
同じボクシング界を描いた秀作には”ロッキー”や”レイジングブル”もあるがこれは女性ボクサー、主演のヒラリー・スワンクはこの映画で見事主演女優賞を射止め最優秀作品賞、最優秀監督賞までイーストウッド監督の手元へ届けている。映画は全編モーガン・フリーマンのナレーションで進むのだがこれが又、すこぶる良い。彼独特の”リッチ・メロウ”と言われる声が進行役、マギーやフランキー(C.イースウッド)の心理描写を担当しその背景を観客に教えてくれる。こんな場合、吹き替えで見てしまったら折角のモーガン・フリーマンの声も聞けないしプロとはゆえ声優さんがアフレコしただけの声じゃ映画の良さが半減するんじゃないのかな??
 
イーストウッド監督は71年頃に監督デビューしたのだが92年の”許されざる者”そして”マディソン郡の橋”(95年)、”ミスティック・リバー”(03年)、”チェンジリング”(08年)、”グラントリノ”(08年)、、などはこの”ミリオンダラー・ベイビー”と並んで代表作だろう。最新作は”アメリカン・スナイパー”(14年)でもう撮影は終了し編集段階に入っているらしい。主演はブラッドリー・クーパーアメリカ海軍のSEAL部隊を描いた映画とか、、どんな風になっているのやらこれも楽しみだ。
 
その昔、”ローハイド”で若きロウディ・イエーツを演じていたのが59~65年、それ以前にも下積みで映画出演はあったのだが端役での出演ばかり、それがマカロニ・ウェスタンで一躍ヒーローに転じたのが64年頃か、そして71年に”ダーティ・ハリー”を演じてからはアクションスターとしてその地位を確立、同時に”ダーティ・ハリー”の頃に監督業にも精を出すようになった。
 
今やハリウッドでは押しも押されもせぬ名監督そして映画人、大分前にもう主演はしないと表明していたのだが12年には”人生の特等席”でカムバック、ニュースには主演の話はないようだがさてどうなるやら、。
 
 
 
 
 
 
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