”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マディソン郡の橋”(95年)

アメリカは中西部、アイオワ州の東北部にあるマディソン郡、実在する世界でも珍しい屋根の付いた木造の橋がこの舞台だ。シカゴから北上してミルウォーキー、、其処から更に西へ延々と2時間も進んだ全くの田舎町、その辺鄙な町へロバート・キンケイドがこの橋の写真を撮りに立ち寄る。
 
イメージ 1この橋の傍に”フランチェスカの家”のセットを作り僅か40日で撮影を完了したそうな、、しかも制作費が僅か11億円、そして世界中で原作以上に大ヒット、その収益は230億円を超えアメリカ国内だけでビデオのレンタル料が40億円以上を計上したとか、、。そんな宝くじみたいな映画を撮ってしまったらクリント・イーストウッド監督もやみつきになるだろうな、、主演までやってるんだし、。
 
原作はロバート・ジェームス・ウォラーが92年に書いたものだがこれは世界的にロング&ベストセラー、日本でも同年翻訳されて出版、大ヒットとなった。丁度オーストラリアへ”転勤”するかどうかで自身でもかなり動揺している頃だったのでよく覚えている。
 
イメージ 2映画は究極の不倫ドラマなんだが、、、ギトギトしたところはなく主演の二人の演技対決、それもフランチェスカを演じたメリル・ストリープが何とも素晴らしい。イタリア系移民の役柄とあってその微妙な”巻き舌訛り”にイントネーション、メイクも凝っていてまさにメリルの独壇場と言う感じだった。
 
ディア・ハンター”(78年)でのリンダ役、、翌年には”クレイマーVSクレイマー”(79年)でジョアンナ役、これで見事にオスカー主演女優賞を獲得、翌年は”フランス軍中尉の女”で今度は英国で主演女優賞を受賞し演技派として開花して行った。それからも”ソフィーの選択”(82年)やら”恋に落ちて”(84年)ではロバート・デ・ニーロと共演、此処でも”不倫女王”健在を実証してくれた。
 
男性が放って置けない女性を演じさせたらそれこそ理想の女性らしさを発揮するしミュージカルもOK、有名企業の上司役から実在した歴史上の人物などをやればもうホンモノ以上にその魅力を発揮すると言うオールマイティ振りは健在だ。
 
この映画、どうも内容からして男性陣からは敬遠されるようだが公開当初映画館で見てから昨晩、テレビで見るまではその存在さえも全く忘れていた。同ジャンルの映画としては”イングリッシュ・ペイシェント”それとやはりメリル・ストリープ主演の”恋に落ちて”とこれが不倫ドラマのトップスリーではないだろうか??
 
映画の構成はロバート・キンケードフランチェスカの家に立ち寄る僅か4日間だけの出来事だがその田舎町の情景を見事に捉えている。以下ウィキより、、。
 
 
 
アイオワ州の片田舎で出会った、平凡な主婦と中年のカメラマンの4日間の恋を描く。1989年の冬、フランチェスカ・ジョンソン(メリル・ストリープ)の葬儀を出すために集まった長男のマイケル(ヴィクター・スレザック)と妹のキャロリン(アニー・コーリー)が母の手紙と日記を読み始める場面からストーリーがはじまる。1965年の秋、ウィンターセットに点在するカバードブリッジのひとつ、ローズマンブリッジを撮りにやってきたナショナルジオグラフィックのカメラマン、ロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)は小さな農場の主婦フランチェスカ・ジョンソンと出会い恋に落ちる。そして永遠に心に残る4日間が始まる…。
 
 
 
 
 
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