”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”モンタナの風に抱かれて”(98年)

イメージ 1この映画、原題は”The Horse Whisperer”、直訳すると”馬に囁く男”なのだが邦題は”モンタナの風に抱かれて”しまう。この担当者の感性は凄いもんだ、、98年の映画なのでもう16年以上か、その頃、主演のロバート・レッドフォードは既に還暦を過ぎていたがそれでも女性ファンは多いしかなり意識してこのタイトルになったのではないだろうか?共演したのはクリスティン・スコット・トーマス、アラサー後半でこの2年前に”イングリッシュ・ペイシェント”、オスカー総取り映画で一躍脚光を浴びた女優さんだ。
 
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イメージとしては”不倫の女王”とも呼ばれた時期もあるしこの映画でもその”囁く男”に微妙になびいていく様は実に巧い、”貴方がいないとダメなのよ”ではなく自身のキャリアーは絶対に捨てませんからね、、と言う芯が強い感じ、、。これが又、魅力なのではないだろうか?近年では”砂漠でサーモン・フィシング”みたいなイギリス首相、秘書官みたいな役柄も魅力だが、、キャリアー・ウーマンが似合う。
 
原作を書いたのはイギリス人の小説家、95年に書いたこの長編がベストセラーになり今度は映画の脚本家としても活躍中だ。
 
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映画の方は監督も主演を演じたロバート・レッドフォード、そしてまだ少女だったスカーレット・ヨハンセン、(当時14歳)が重要な娘役で出ている。物語の舞台は最初はニューヨーク、弁護士の夫(サム・ネイル)と暮らすアニー(CS.トーマス)、は雑誌の編集長で一人娘、グレース(S.ヨハンセン)は余裕ある生活振りだ、、何せニューヨークのど真ん中で馬を飼っている。ある日、乗馬中に大きな事故に遭遇し馬もグレースもショック症候群、立ち直れない程の精神的な傷を負ってしまう。
 
アニーは自社の記事からモンタナに”ホースウィスペラー”と呼ばれる馬のメンタル治療を専門にするトム・ブッカーと言うカウボーイがいる事を知り娘と馬の治療の為にモンタナまで出掛ける事にする。ニューヨークからモンタナと言うとそりゃもう大変な距離だ、、しかもお馬さん帯同じゃママ一人の運転じゃ大ごとだぞ、、まあ映画だから良いか、、そのあたりはイギリスの作者だからかな、、せめてシカゴ在住の弁護士&雑誌編集長なら説得力が増すのだが、。
 
そんなでトムの元へ着くのだがグレースは塞ぎがち、馬のピルグリムも暴れ馬化してしまい全く手に負えない。その静かで自然な環境でアニーとトムの交流、そしてトムとピルグリム、、グレースと静かだがモンタナの風に吹かれて序々に人間らしさ、、そして馬らしさを取り戻して行くと言うお話。最後には弁護士のパパまでニューヨークからやって来て回復状況を見守るのだが幾らモンタナの風に後押しされてもモンタナに居残って編集長生活とは縁を切る訳にはいかんでしょう、、トムに引き止められてもそれはダメよ、、ダメなのよ~、、とばかりピルグリムを連れて一人ニューヨークへ帰って行くスコット・ママ、、その姿を山の頂きから見下ろすトム・レッドフォード、、。
 
やはり何回見てもこりゃ女性向きの映画でした。原作を読んでいたので公開されるやすぐに映画館へ駆けつけた覚えがある、今はもうなくなってしまった独立系の映画館。それももう16年も前の事になるんだな、、、あの頃、既にオーストラリアに住んでいたんだ、。そんなおっさんも今じゃ”管理人ウィスペラー”だし、、お~い、、何処かにテナントさんはいませんかぁ~、、??囁いてもやまびこ一つ返って来ない、、。
 
 
 
 
 
 
 
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