オーストラリアは今週末はイースターで２週連続で３連休になる。まあ金曜が”グッドフライデー”で日曜がイースター・サンデー、、それで代休が月曜という訳なのだが。早い話、４連休って事なのだがどこか我々と感性が違うのか此方の業者さんはこんな風に”２週連続で３連休だ”と呼ぶ。
この風習は流石にまだ日本では定着していないが此方ではクリスマスに肩を並べるほどの重要な催事らしい、学校も２週間ばかりお休みになるしやっと長かった盛夏から開放されてオージーも海や山へ、、そして裏庭のBBQへ飛んでいく。我が家じゃ一切特別な事をする訳じゃなし普段通りの管理人生活なんだが、、でも一応皆さんすっきりした気持ちで一週間を過ごせるようにと各戸の芝はキレイに刈り庭木の手入れも万全だ。まだイースターにはちょっと早いのだが無情にも天気予報はずっと雨、、雨、、そして雨で昨晩はもうずっと降りっぱなしだ。テレビのニュースでも明日の木曜から月曜までは”雨です、時として強く降るので道路の冠水には気をつけましょう”と言っている。
イースターより此方はメージャーリーグ野球の開幕を控えているのでこの週末が待ち遠しい、ゆっくり中継が見れるようにやるべき事は朝のうちに片付け、後はひたすら事務所へ訪ねてくる住人がいない事を願うだけ、、それでも現在２０号のディッシュ・ウォッシャー修理やら１号の水漏れ、４号のカーペット張替えに壁の再塗装、、と抱えている。全部が自分で出来る事ではないので業者が来るのを待つっきゃないのだがこれが結構辛いもんがある。
そんな環境にもめげずに見たのがこの映画、シュワルツネッガー主演の”サボタージュ”、監督は前回”フューリー”を撮ったデイビット・アヤーだ。カリフォルニア州知事から映画界へ返り咲き一連のアクションものに出ているがやはりスタローン同様に”キレ”がなくなっているし流石にもうこんなアクション、いや映画自体アップは無理かも知れないな～、、人の事は言えないか、、でもオレは別に映画には出てないし、、。でもこの映画、想定がアガサ・クリスティの”そして誰もいなくなった”と言われちゃ見ない訳にはいかんぜ、、まあ実際には”そんな雰囲気”ってだけでこのキャッチ・コピーは誇大広告だよ、、。
強者麻薬捜査班、それを仕切るボスがブリーチャー（シュワルツネッガー)、あるメキシコ系だかの秘密倉庫撲滅の任務を受け８人の仲間と急襲する。倉庫にうず高く積まれた現金の山、見ていると本部と通話しながら時間を稼ぎそこから１０億円分をビニール袋に小分けして下水管へロープで流す、、どうも後日それを回収して仲間で山分けをするような雲行きだ。残りの現金やアジトは爆破して本部へは”任務は成功”と報告している、、一旦は引き上げるこの尖鋭部隊。しかし夜になり全員揃ってこの現金を回収に行くとロープの先はすっぱり切られていてナニもない、、。
全員が夫々を疑い、更に一人一人が惨殺されていく、、、とコレがアガサ・クリスティの”そして誰もいなくなった”のプロット・コピーなんだが、、こりゃアガサおばさんには失礼だよ。確かに誰が現金を盗んだ？？、、そして殺しまくっている犯人は誰だ？？とミステリー仕立てにはなっているしアクション控えめのシュワルツネッガーも悪くない、、仲間惨殺事件でそれを担当する刑事さんがキャロライン（オリビア・ウィリアムズ)、彼女に協力する感じでブリーチャーも犯人探しを手伝うのだがブリーチャーは重大な秘密を抱えている事が判る、、、でも最後の３０分がなぁ～、、まあこれっきゃない筋書きなんだがこの同じ監督が次作で”フューリー”を撮ったとはとても思えない。
監督の技量を引き出すのはやはり企画、演出、設定に筋書き、、脚本と揃わないとダメなんだと痛切に感じる一作だった。そうなるともう誰が演じても同じって事になり兼ねない。
つい先日このブリスベンにシュワルツネッガーが現れ街中をスクーターで疾走する所をパパラッチされたばかりだ、、どうもヘルメットを被っていなかったとかで警察からお咎めがあったとか、、。プラベートでの訪問だったらしいが最近不動産屋の広告で良くお目にかかる、。
０３年から１１年まではカリフォルニア州知事の要職にあった訳だが映画界へ復帰してからも毎年多くの映画に出演中、今も出世作”コナン”のリメイク版に出演するとかでとどまるところを知らないようだ。まだ先輩俳優さんも多いがアクション系となると双璧はスタローンおじさんっくらいかな、、、何時までも生涯現役で、、此方もそれを見習っていきましょう。
もう雨よ止んでくれぇ～、、、折角刈った芝がそんなに降ると又、伸びちまう、、。
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