”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ファーナス 訣別の朝”(13年)

原題は”Out Of Furnace"でこの”Furnace"と言うのは溶鉱炉と言う意味だ。その溶鉱炉が多く稼働しているペンシルバニアの街を舞台にしているので本来は”その街を出て行く”感じなのだが邦題は溶鉱炉であるファーナスを固有名詞にしてしまった。まあ溶鉱炉が地名じゃないのだが、、まあ良いかそんな事は、。

配役がクリスチャン・ベールケイシー・アフレック(ベンちゃんの実弟)、フォレスト・ウィテカーにゾイ・サルダーナからウッディ・ハレルソン、ウィレム・ダフォー、、監督がスコット・クーパー、更には制作陣にレオナルド・デカプリオからリドリー・スコットと凄い顔ぶれだ。しかも撮影が高柳雅暢と来たら見ない訳には行かないだろう。

映画はかなり暗い、、雰囲気が、それにクリスチャン・ベールが結構な汚れ役姿、スーツでパリッとした場面は一切ないし頭髪もヒゲも見苦しく鉄鋼の田舎町での暮らしぶりがそのまま伝わって来るようだ。

イメージ 1ジャンルとしてはクライムドラマ。米ペンシルバニアの田舎町を舞台に、地元の犯罪組織と関わってしまった弟を助けるため、元受刑者の兄が決死の覚悟で戦いを挑む姿を描いた。溶鉱炉(ファーナス)から絶えず白い煙がのぼる鉄鋼業の町ブラドック。年老いた父親の面倒を見ながら製鉄所で働くラッセルは、貧しいながらも恋人リナと過ごす時間にささやなか幸せを見出していた。しかし、イラク戦争で心に傷を負った帰還兵の弟ロドニーが、ある事件に関わったことから、ラッセルの運命は大きく変わってしまう。by映画.com


こんな感じなのだがアメリカではこの高柳氏の撮影に大変好意的な評価がなされ彼の長年の努力が報われたと言う印象だ。96年に単身アメリカへ渡り苦節20年弱、12年には”世界にひとつのプレイブック”や”The Grey 凍える太陽”を撮っているがこれが三本目、今後さらなる活躍を願っている。

全く理不尽な悪人ぶりが巧いウッディ・ハレルソン、彼が実弟の殺害に関与している事が判ってからはこの汚れ役、クリスチャンが執念深く追っていく、、それを止めるかどうか迷うフォレスト・ウィテカー保安官、、何か最近こんな役柄が多いな~、、そりゃ一括りすりゃハードボイルド調なんだがちょっとおっさん好みの”固ゆで”とは違った、、。クライムものとして見ればそんな大きな組織犯罪でもなくあくまでも地元の悪玉が主役で要求する金額もそこそこだ、それが余計に現実感を増していると言う利点はあるのだが、だがしかし、何回も見たいと思わせる映画ではない事は確かだ、。


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