”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”エクソダス:神と王”(14年)

同じ原題の”Exodus”と聞くとおっさん世代はどうしても”栄光への脱出”(60年)を思い出す。若きポール・ニューマン、そして清楚なエヴァ・マリー・セイント、ラルフ・リチャードソンにピーター・ローフォード、更にはサル・ミネオ、そして監督がオットー・プレミンジャーであの大ヒット曲はアーネスト・ゴールドだった。

この”Exodus"と言う単語、これは別に旧約聖書に記載されていると言うだけではなく(元はそれが語源)”大人数で出国する”と言う意味で使われるのだが、”The"が付くとこれは完全にモーゼに導かれ大挙してイスラエル人がエジプトを出て行った例の”海が割る”顛末記になって来る。そしてこの14度版はリドリー・スコット監督期待の超大作だった筈なのだが、、。

本作は、旧約聖書出エジプト記をもとにして、モーゼに率いられたヘブライ人エジプトを脱出する過程を描写した作品である。 キャスティングや内容的には、チャールトン・ヘストン主演の映画『十戒』のリメイク的な要素が強い。by Wiki

とウィキにも書いてあるようにこの14年度版は完全にリメイクだった。そりゃ56年に制作された映画とは比較にならない撮影技術の進歩があるしCG技術は想像を絶する。今回の映画を見たら56年に監督をしたセシルBデミル爺は卒倒しちまうだろう。それ程にCG満載の特殊撮影の連続、、もう殆ど全編がそれでストーリーで見せると言うよりはこれでもかっ、、とばかりCG、CG,の連続である。従って見終わった印象としてはナンかアトラクション映画を見せられた気分と言ったら言い過ぎだろうか、、、、まさにタイトル通りこりゃ”エッ、クソだす”と思わず唸ってしまった。

主演はクリスチャン・ベールがモーゼに扮しエジプト人に長らく奴隷として使われていた民衆を導くのだがその舞台設定や街並み、背景、群衆、軍隊、、戦闘場面とすべてが特殊撮影、もうアニメを見ている気分でしかも150分と実に長い、、ラムセス(昔はユル・ブリンナー)に追われ紅海に佇む場面直前には自分でも舟を漕いでいたような、。

イメージ 1公開当時のポスターがデジタル・マスター版で復帰されると一様にこんな新しいバージョンに変わっているがやはりチャールトン・ヘストン扮するモーゼとユル・ブリンナーのラムセスにはどうやっても太刀打ち出来なかった。

イメージ 2此方が今回のポスターだがやはり特撮を重視した構図だった。

リドリー・スコット監督、好きでその殆どを無条件で見ているのだがこのところ空振りが多い、、実弟トニー・スコットを亡くしてからどうも様子が違うんだな、、この映画も”トニーに捧げる”とインポーズが入るのだが、、。

でも一人有望な女優さんを発見した、、マリア・バルベルデと言うスペインの28歳、この映画ではモーゼの妻、ツイポラを演じているのだが実に綺麗な人だ、、、この時代としてはチト化粧が濃いのだが。


イメージ 3



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