”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ウォーター・ディバイナー”(14年)原題

週末とは言っても昨日の土曜日、本来は不動産屋の役目なんだがそのおっちゃんが休暇でフィージーに行ってしまった、、それで”購入希望者が来るので代わりに案内して貰えないだろうか”、との依頼。一言”イヤだよ”で済むのだがそこは日本男児、そんな事は言える訳がない、、っで結局土曜の午後を返上して”ハイハイ、、どうぞいらっしゃいませ”だ、これでもし売れたら手数料折半だぞ。

だったので日曜は事務所も閉め完全にお休み状態で朝から映画三昧。そしてこの映画を”The Water Diviner"(地下水が何処にあるかを”占い”掘り当てる役目)鑑賞、これが原題なのだが何処にも邦題が記載されていない、、さては未だ日本公開は未定なのか?副題に”Last Hope"とあるので”最後の望み”か 或いはやっぱりそのまま”ウォーター・ディバイナー”かな?

実はこのオーストラリア、トルコ共同制作の映画は主演がラッセル・クロウで昨年末に大々的にロードショーされた。評判はすこぶる良く監督、主演の二役をこなしたラッセル・クロウも好評でアンザックを描いた映画としてその昔公開されいまじゃ戦争映画のバイブル的存在でもあるメル・ギブソン主演の”ガリポリ”と言う映画をそっくり継承している。

このガリポリと言うのはオーストラリア人にとっては歴史上も大変に重要な場所で第一次大戦終了間際にオーストラリア、ニュージーランド連合軍が初めて連合軍として参戦し壊滅的な被害を受けた戦場である。映画の時代設定はその終戦から4年後の1919年、オーストラリアの大地で農業を営んでいるジョシュア・コナー(R.クロウ)は地下水を探り当てる為にダイジング(本来は二本の木の枝を使って地中の水源とか鉱石を探す方法)と言われる方法で水源を探している。

イメージ 1やっと水源を探し当て貯水池が出来るのだがどうも彼等夫婦には三人の息子がいたようだ。そのガリポリの戦いに兄弟揃って出兵しそのまま4年が経過している、、。奥さんのイライザは三人とも帰って来ない事に悲観しジョシュアを責めつつ敢え無くこの貯水池へ身を投じてしまう。

残されたジョシュア、、息子三人の消息を求めて遥々トルコへ旅立つ事にする。そして現地入り、イスタンブールからガリポリへ渡ろうとするのだが戦後4年が経過し、戦場跡は厳しい英国軍部の管理下、限られた数の兵士たちがこつこつと骨の収拾を行っている。

イスタンブールではこの当時、イギリス軍は不要だ、とのシュプレヒコールの基に険悪な空気が漂い、しかもオスマン・トルコ軍と戦ったオーストラリア人とは敵対する有様。軍部でもジョシュアにガリポリ行きの許可は出さないし軍の幹部も先きの大戦ではオーストラリア、ニュージーランド軍には1万人以上の戦死者が出、トルコ軍にしても6万人近い犠牲者がいた事を指摘される。

そんな説明にもめげすに三人の息子が戦ったであろう戦闘地を目指して漁船をチャーターしガリポリの海岸へたどり着くのである。

共演がオルガ・キュリエンコ、、、さて何時出てくるのかと思ったらジョシュアが泊まる事になるイスタンブールのホテルの女将だった。この人、08年に007シリーズ”慰めの報酬”でボンドガールに抜擢されその後トム・クルーズやアーロン・エックハートなどと共演し順調な女優業をこなしているがこの映画ではすっかり見直した。今がアラサー満開で輝いている時期だし恐らくこれまでの出演作では一番良い”映り”ではないだろうか?まあ役柄もジョシュアを助け、幼い10歳の息子を育て、やはりこの大戦でご主人を亡くしその実兄の厳しい目があるなかでホテルを切り盛りしている役柄がとっても良い!当初はジョシュアはオーストラリア人とあってご主人を殺したかもしれぬ相手の出身国、、そりゃ良い感情もなく最初に宿泊も断ったくらいだ、、。

オーストラリアに住んでいてこの映画を見ない訳にはいかんぞ、、と最初は思っていたのだが何となく”Anzac Day”にかけて映画館へ行くのを尻込みしていた、、FOXで配信されるようになっても何故か躊躇していたのだがYahooではない別のブログを開設しているSchatz1995さんがご自身のブログで紹介されていて背中を押されてしまいました、、、http://teglove.exblog.jp/
Schatzさんありがとう、、押されていなかったら見てなかったかも知れません、、。


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