”バウンド”(96年)
この映画、原題が”Bound"、邦題はそのまま”バウンド”でもボールが転がる事なんだがこの映画では”自分で弾む”と言うか”監禁された”と言う意味の方が適切かも知れない。でも邦題にもっと工夫があればこりゃちょと古いが大化けしてたかも知れない程の”秀作”だった。
公開時のポスターを見る限り二人の女性が手に手を取っての”テルマ&ルイーズ”風を思い起こすのだが何気なく見始めて最後まで堪能出来た、、”ジジイも歩けば秀作に当たる”の映画だった。出だしは塀の向こうで5年のお務めを終えたコーキー(ジーナ・ガーション)、保護監察官の紹介で配管工事業者として堅気の仕事をしているアパートのエレベーターでバイオレット(ジェニファー・ティリー)に乗り合わせる。隣の部屋に住むバイオレットには長年連れ添っているシーザーと言う彼氏がいてマフィアのボスの為に資金ランドリーをしている。
レスビアンのコーキーとバイオレットは何時か深い関係になるのだが隣のアパートに住んでいれば物音は聞こえるし、話し声も筒抜けだ。ある日売上金を盗んだ経理担当者をシーザーと仲間がアパートで拷問し2億円余りを隠した場所を聞き出している場面に遭遇する。シーザーたちは隠されていた血まみれの現金を回収しまさに徹夜で”洗濯”する。
左がバイオレットで右がコーキー、、。コーキーを演じたジーナ・ガーションはなかなか魅力的だ。今は殆どがテレビ界でドラマやシリーズものへの出演が多いのだが、この映画に主演した当時は映画界でも売れっ子だったようだ。15年も前の事だがこりゃちっとも知らない女優さんだった、、、。
そのコーキー、、バイオレットに”ワタシもうシーザーとは別れたい”、、その一言で一世一代、マフィアの手先からこの現金を掠め取る計画を立てる。何せ敵はマフィアのドン、それに用心棒からこのシーザーまでゴロゴロいる訳でその敵を欺き一体どんな計画で”愛する女性”の為に又、獄中へ逆戻りをするやも知れない大勝負となって行くのです。
フランス風に言えばこれがフィルム・ノワール、、ちょっと違うかな、でも綿密に立てた計画にはコーキー自身の存在は一切知られないようになっている、其処はバイオレットを信じるっきゃないし彼女にしてもコーキーの計画を信じて演じないと今度は自分がシーザーの拷問に合っちまう、、そんなでハラハラドキドキがずっと継続、、何気ない計画なのだがシンプル・イズ・ベストとはこんな計画だろうか。ちょいと”さらば友よ”の女性版??とも思えるのだが、、、クライム・サスペンスと言うジャンルがあるのかどうかは別としてIMDbでの評価も俄然高いし日本国内でもDVD鑑賞をされたミステリー・ファンからの評価は抜群だ。
確かに日本での知名度は極端に低い配役陣じゃ劇場公開はなかっただろうし配給元もなかなか手は出さないだろうとは推察出来る。でも後年一連の”マトリックス”シリーズを完成させたウォショウスキー兄弟監督の作品だし配給元も内容をちゃんと検証すればこりゃすこぶる付きの良作に仕上がっているって事が判るんだがなぁ~、、。
FOXさんも思い出した頃に良い映画を上映してくれる、、、これなら視聴料払ってでも見ますよ。最近は5.5ドル払ってもツマンネ~、映画が多いしそれ以前に見る意欲が失せてしまうようなラインアップばっかりだもんな、。
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