昨年公開されたヘレン・ミレン主演の映画、原題は”The Hundred-Foot Journey"(”百歩の旅路”とでも言うか)、同名の原作を映画化したものである。
インドのムンバイ(ボンベイ)でレストランを経営していた一家が遠くフランスの片田舎へ移住し村の住人には全く馴染みのないインド料理店を開業する事になる。通りを隔てたところ、僅か”100歩”の距離には由緒あるミシュラン一つ星店がありそこのオーナー、マダム・マロリー(ヘレン・ミレン)と対立しながらも夫々がレストラン道を見極めていくと言うお話である。
画面構成やインド音楽の背景からしてこりゃもっと笑える映画かと思いきや、、チョイと予想が外れた。かと言ってそんなに深刻に相手を取って喰う、、みたいな展開でもなく何となくどっちつかずに終始した”ハート・ウォーミング”なドラマって感じかな?
ヘレン・ミレンはフランス語を駆使してレストラン・オーナーを好演している、それに天性の料理の腕を見込まれて出世階段を駆け昇るハッサン(マニシュ・ダヤル)と料理敵になる恋人役のマルグリッド(シャルロット・ルボン)がなかなか良い。
最後は”ボリウッド”の常で、、全員が揃って踊りまくるのだとばかり思っていたがこれは期待はずれだった、。最もプロデューサーにスティーブン・スピルバーグやオプラ・ウィンフリーが名を連ねているのでそんな終わり方はしたくても出来なかった、、??
ニューヨークを舞台にした”幸せのレセピ”とかメリル・ストリープが料理界の重鎮、ジュリア・チャイルドに扮し料理界の舞台裏を描いたものなど、、この種類の映画は割と多く制作されている。その昔は”バベットの晩餐会”なんて秀作もあったし、、。
劇中、マダム・マロリーは料理長採用時に面接などは一切せずに”オムレツ”を作らせるだけとか、、その調理されたオムレツを一口食べるだけで採用か否か、を決定するとか、主人公のハッサンがそんな場面に遭遇して挑戦する場面がある、、、これは頂き画像だ、、今度挑戦してみよう、、でもオレの作り方とそんなに違わないんだがなぁ~、、。
フランス、片田舎のレストランから出世階段を昇り、パリの名店に引き抜かれて行くハッサン、残されたパパと兄弟全員はそのインド料理店を守り経営を続けて行くのだが、最後にはひと捻り、まあこの展開は予想はついたが、、でももうちょいっと劇的な展開があっても良かったんじゃないのかな、、。それと時間の経過がイマイチ不明瞭、、、そんな数ヶ月で☆が一つ増えるほど、フランスのレストラン業は甘くないと思いますがね、、スピルバーグさん??
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