”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”誰よりも狙われた男”(14年)

この映画、原作はスパイ小説の第一人者、ジョン・ル・カレが書いた”The Most Wanted Man"(原題)の映画化である。そして昨年2月に46歳の若さで亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマンの遺作になる(”ハンガー・ゲーム”はもう一作待機中)。

ドイツの諜報部を舞台にした地味系な作品なので日本では公開されていないのか、、と思ったら”誰よりも狙われた男”として配給されていた。


イメージ 1ドイツ港湾都市ハンブルク。同国の諜報機関でテロ対策チームを率いるベテラン捜査官ギュンター・バッハマンは、一人の青年が密入国したという情報を手に入れる。

青年の名はイッサ・カルポフ。イスラム過激派組織の一員として国際指名手配されている人物だった。

政治亡命を訴えるイッサは、人権団体の若手弁護士アナベル・リヒターと知り合い、彼女を介して銀行家であるトミー・ブルーとの接触を図っていた。その後の調べで、イッサの目的はトミーの銀行にある秘密口座であると知ったドイツの諜報機関は、CIAの介入を得ることに成功し、いよいよイッサの逮捕に乗り出す。

しかし、ギュンターはイッサをあえて泳がせて、更なる大物の逮捕を狙っていた。 by wiki


派手なカー・アクションや拳銃をぶっ放すシーンが満載って訳でもなくひたすら情報戦だ。それも映画に出て来るのは珍しいドイツの情報局、その担当官ギュンターがフィリップ、、どうやってもドイツ人って感じじゃないのだが、その彼がCIAの介入を招き”共同戦線”を主張するのだが、、このあたりの交渉やその過程が上手く描かれている。

当初アメリカは自分たちの手柄として即刻逮捕を望むのだがギュンター側はこのイッサは”小物”なのでもっと上層部の黒幕ワルを引き出す為に泳がす事を主張する。そのあたりの展開からは目が離せない、。

それにしても原作を書いたジョン・ル・カレ、(元はイギリスの情報部に勤務)これは08年に発表された作品だが83歳の現在も健在で執筆中、何処かの流行作家とは違い”仕事”が実に丹念だ。61年からの長き作家歴に置いても発表されたのは僅かに26本程度、、そのうちの10作品が映画化されいる。しかもそのすべてが大手の配給元、これは凄い事である、、。息子さんが4人いるのでそのうち誰かが執筆を継承しないものか、、期待しているのだが。


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