”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”エネミー・ライン”(01年)

又、こんな邦題だよ、、正確には原題は”Behind Enemy Lines"、即ち”後方戦闘地区”なんだが言わんとする事は”最前線の後方へ取り残されてしまった兵士”を指している。”エネミー・ライン”じゃ”敵・戦線”とチョイと意味が違う気がするのだが、、。

しかもこの”戦闘”映画は隠れたシリーズ化になっていて配役や設定は夫々全く違うのだが”後方支援して味方の兵士を助け出す”と言う共通のプロットになっている。最初に映画化されたのは01年の”エネミー・ライン”、舞台はボスニア戦線だが実話に基づき巧く脚色された映画だ。主演はオーウェン・ウィルソン、そして空母の司令官にジーン・ハックマン、監督はジョン・ムーアでこれがデビュー作品だった。

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クリス・バーネット大尉(O・ウィルソン)は空母から飛び立ちボスニアの戦闘地域の上空撮影を命じられる。飛行中に重要な撮影を終わり(あってはいけない兵器や大量殺戮現場)帰還する途中に地上からのミサイルで撃墜、危うくパラシュートで脱出するがそれが敵前後方の戦闘地区。

それから敵地後方を逃げ回る展開、、司令官のレイガート(G・ハックマン)は何とかこの大尉を連れ戻そうと計画を練るのだがNATO軍の司令官はボスニア戦線にそんな予想外の兵器や大量殺戮があっては停戦にならないので司令官とは対立。更にボスニア側ではそんな秘密を撮影され公表されたんじゃたまったもんじゃない、、とフリーのスナイパーに追わせたりして大尉を抹殺すべく軍部まで動員する大作戦だ。

最後まで”ハラハラドキドキ”の展開でかなりアメリカ軍のプロパガンダ的映画だがそれでも苦悩する強いアメリカがメイン・テーマだった。この成功に気をよくした、、かどうかは判らないが、。同じタイトルで続編、”Behind Enemy Lines 2”が制作されたのが06年。そして邦題はそのまま”エネミー・ライン”を継承して”2”を付けた。

イメージ 2今度の舞台は北朝鮮、核ミサイルを開発しているらしいと言う情報を元に海軍のエリート、シールズ隊員が対立する戦線の後方へ忍び込むのだが、、突然の作戦中止命令が間に合わくて4人の兵士が取り残されてしまう。

その4人を助け出す為にああだこうだと知恵を絞るのだが、、。残念ながら前作は良かったが今回は配役からして無名の俳優さん集団、結局最初っからDVD化のみで劇場公開もされないままで終わってしまった。恐らく各国の有線配信業者へそのまま転売されFOXさんでもひと束幾らでか買い付けているのだろう。

アメリカ映画界の凄いところはこれで終わらず更に今度は”Behind Enemy Lines:Colombia"
ってのが09年に制作されているって事だ。

そして今度は14年にチョイとタイトルを変えて”SEAL Team 8:Behind Enemy Lines”として制作されている。これも最初っからDVD化映画だがトム・サイズモアが司令官で今度の任務はアフリカ戦線。プロットは同じだが南アフリカの奥地へ監禁されている人質開放に向かうのだが取り残されるシールズ隊員8名の運命は、、と言う展開。テロリストが資金源にしているとみられる鉱山や武器調達の現場、見所もあって謎のテロリスト探しから裏切りまで、、まあ肩のこらない映画でした。

こうして見るとボスニアの紛争、北朝鮮の核開発疑惑、コロンビア奥地のきな臭い紛争、そして南アの政情不安定な地域でのテロリストの暗躍と世界を見回しても紛争そして題材が途切れる事はない。シールズ隊員が富士山の麓へ潜入して来るとなったらそりゃ大変だ、、、あっ、いけない日本でも上九一色村何て大事件もあったっけ??

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