”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ゴーン・ベイビー・ゴーン”(07年)

このミステリー、長い間見たかったのだがなかなかチャンスがなく、っと言うよりFOXさんが配信してくれないのでどうしようもなかったと言うのが本音なんだが、。

ベン・アフレックの監督一作目である。原題は”Gone Baby Gone"、、14年に”Gone Girl"をやはり監督、主演していてタイトルが似ているので混乱するぜ。映画はかなりの秀作なんだが何故か日本では未公開、配役はベンの弟、ケイシー・アフレックモーガン・フリーマンエド・ハリスと重厚な脇役を配し相棒のアンジーにはミシェル・モナハンそれにエイミー・ライアンも出ているんだが、配給元さん、これでもダメですか??恐らく兄ちゃんのベン・アフレックが監督兼主演なら何処かが買い付けたんではなかろうか??

何せ好きなジャンル、しかも背景がボストンだし、もう期待いっぱい、胸いっぱいの心地でPC画面に食い入った。パトリックとアンジーは下町で私立探偵を営業している。その二人のもとへ4歳になるアマンダが誘拐されたと調査を依頼に来る叔父と叔母、そんな幕開けだ。無論警察も総動員体制、ドイル署長(モーガン・フリーマン)の指揮の元、捜査が進められているが何の進展もない。

イメージ 1これがその同棲中の二人、事務所はないがちゃんと共同して私立探偵をやっている。

アル中で離婚歴のある男一人が経営しているハードボイルドな展開とはちょっと違うのだが、、生まれも育ちもボストンの下町と言う設定で庶民の目線に立ったPIと言うところだろうか?

14年の映画は”ガール”だったがこっちで居なくなるのは”ベイビー”、その違いは大きい。最初は誘拐されたのかどうかも判らない、金銭の要求も来ないのでこれは単に拉致されて何処かへ連れ去られたのか??見ている側はまずその辺が判らない。そして登場するのがレミーとニック刑事さん(エド・ハリスとジョン・アシュトン)普通は外部の私立探偵などが関与してくると警察は面白くない、でも何故か協力的。

まあ、何の手掛かりもないので受け入れるっきゃないのだが、そしてベイビーがいなくなった時の状況を仔細に調べて行く二人。まず母親とその姉夫婦(この二人が依頼人)から当日の事を聞くのだがこの母親がとっても怪しい、何せクスリ漬けだしテレビのインタビューでは子供の事を思いやる母親を演じるのだがナンかしっくり来ない。それに姉夫婦とは犬猿の仲で会えば罵り合い、仲裁するのは叔父のほうだがナンかこれも尋常じゃない雰囲気、、。

っとグイグイ引っ張っていくアフレック監督の技量はとてもこれが監督一号作とは思えない。彼のこの時の手法は14年の”ガール”にもちゃんと生かされていた。この映画を先に見ていれば又、”ゴーン・ガール”の印象は違ったモノになっていたんだろうと勝手に解釈している。

そんなで拉致騒動の間に又、違うガキの(今度は男の子)騒動が盛り込まれそっちの捜査へも重点が置かれる。こっちは最後に悲惨な結果になるのだがどうも共通しているのはドラッグ売買の雰囲気だ。そして一気に終盤へ突入、、そこで一転、二転、誰が真犯人だったのか果たしてベイビーは生きているのか??全部が見事に繋がって行くのであります。あいつは絶対に怪しいよ、、と思っていたのはその通りなんだがストーリーがもう一転する、、単に犯人が犯人じゃないって結末に私立探偵のパトリックは苦悩しまくる、、何が本当の解決なのか、実に困難な選択を迫られる。

実はこの映画、アメリカ在住のpu-koさんからのプレゼント、バレンタインでもなけりゃ誕生日でもないし還暦のお祝いでもない(*´∀`*)のだが最後まで一気に楽しまさせて貰いました。本当にありがとう御座いました。以前はこよなく愛する”ジェッシー・ストーン”の最新作まで送って頂いた、、もうアメリカに足を向けて寝ませんからね、、アレどっちだ??そう言えば先のジェッシーも舞台がボストンだった。

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