”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

そして誰もいなくなった(15年)

アガサ・クリスティの傑作ミステリー、”オリエント急行、、”と並んでこれまで一番数多く映像化されている作品だ。原題は”And Then There Were None"なんだが最初にアメリカで映画化されたのが45年、そして65年には本国のイギリスで”Ten Little Indians"、そして今度は砂漠に舞台を置き換えて74年に映像化されその後87、89、12年にも背景や設定は微妙に変わっているが大筋のストーリーはそのまま、、そして昨年15年にイギリスのBBC放送局が三部作を制作した。


イメージ 1日本ではまだ公開されていないしされるかどうかも不明だが夫々が一時間枠で3話連続の本格ミステリーに仕上がっていた。

アガサ・クリスティが執筆して初めて刊行されたのが39年だった。今回の3シリーズの背景も同年39年になっていて配役は一癖も二癖もあるような顔ぶれ、、まだ初回を見ただけだがすっかりハマってしまった。

無論、ストーリーは百も承知だが今回は砂漠でもなく山の上でもなく孤島、オリジナル原作に限りなく近い設定になっている。それに配役も原作と同じ名前に経歴だ、、なので最初っから犯人は判っていると言えばミステリーじゃなくなってしまうのだがこれがなかなかの力作で脚本がとても巧い。

一話ではまだ二人っきゃ殺されない、、なので次はアイツでその次はアレだ、、と判ってはいるのだがそれでも妙に新鮮な感覚で見ることが出来た。

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こんな顔ぶれ、、左からドクター・アームストロング役のトビー・スティーブンス、
ヴェラ・クレイソーンのマーブ・ダーモディ、ローレンス判事のチャールス・ダンス、エミリー・ブレント役のミランダ・リチャードソン、トーマス・ロジャースのノア・テイラーにジョン・マッカーサー将軍のサム・ニール

小説ではエンディングに陸地の村人が遭難信号に答えて孤島へ渡り”事件”を発見する。そしてロンドン警視庁のトマス・レッグ警視が真相を語る形で終わるのだが今回はさてどうなっているのやら、その楽しみだけは最後まで取っておこう。

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