”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ラン・オールナイト”(15年)

良く映画の”リメイク”、、と言う言葉は目にするし意味も判る。過去に制作された映画を再度違った配役、観点から作り直すって事なのだが。ではその逆はどうだろう??英語で書けば”Reーmake"の反対だから”Pre-make"、、無論そんな単語はないのだが言わんとする事はご理解頂けると思う。

そんな映画に出会った。絶対に以前それもかなり最近に見ているハズなのだが自分のブログを検索してもタイトルが出て来ない、再度詮索”精査”してやっと判った。機内で見た映画だった、だから印象が薄いのか?最後までしっかり見たのだが要所要所記憶はあるし結末も判っている、でもさて何処で見たのか覚えがない。まあ邪魔される同居人もないし自分がメシを食えないだけなのでしっかり最後まで見てしまった。結局夜メシは抜き、まあ作る面倒がなくて良かったが腹は減った。でも一晩くらい食わなくても問題はないだろう、、。

イメージ 1強いリーアム・ニーソンが主役のアクション作品、それこそ”一晩中走ってろ”みたいな映画なんだが、。

この映画、背景は現代のニューヨーク暗黒街、そのシマのボスがエド・ハリスで親友で彼にずっと仕えて来たのがリーアム・ニーソン、それに双方の息子たちや市警察が絡んで来る。

概略は;

ニューヨークのブルックリン。親友でもあるギャングのボス、ショーンに長年仕えてきた殺し屋ジミー。そんな父親を毛嫌いし、距離を置いて生きる一人息子のマイク。ある日、彼は運悪く殺人現場を目撃してしまい、犯人から命を狙われてしまう。そんな息子の窮地をジミーが救う。しかし彼が返り討ちにした相手はショーンの息子ダニーだった。それを知ったショーンは、ジミーに対し“お前もマイクも両方殺す”と宣言すると、配下のギャングばかりか、買収した警察官や凄腕の暗殺者までをも動員して、徹底したジミー親子狩りに乗り出す。街中が敵となる中、マイクを守りながら決死の逃亡を繰り広げるジミーだったが…。by allcinema

こう書かれちまうとチョイと雰囲気が違って来るのだが、、実に憂いを帯びたアメリカ映画らしからぬ出来である。この主演のリーアムを、、アラン・ドロン、そして親友のボスをジャン・ポール・ベルモンド、、或いはモーリス・ロネに置き換えたらどうだろう??ちょっと世代を超えてそのボス役にジャン・ギャバンでも良い、無論音楽はミシェル・マーニュ、そして背景となる舞台は60年代のパリ。

親友だったが一方は暗黒街のボス、もう一方は忠実に彼に仕え、人には知られる事のない稼業を遂行する凄腕、彼らには同じように一人息子が、、その四人が引き寄せられるようにパリの街に、、。ボスは”アホ”でも大切な一人息子を殺された”落とし前”をつけたい、でも殺されたのは自業自得、しかし親友の息子はこりゃ完全なる自己防衛、父ちゃんが撃ってなきゃ息子が死んでいる、、そんな逆境で苦悩するお父ちゃん、どうだろう?ロマンがあってアメリカでは絶対に見れない郷愁のパリ、こんな設定の映画を見たかった。

タイムマシーンでもなきゃあの時代のフランスに戻って”Pre-make"は絶対に無理な注文だとは1000も承知だがこの設定、見てみたかった。


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