”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ホームズマン(14年)

原題は”The Homesman"(14年)、、イマイチどんな意味なのか見終わっても判らない。監督、主演が日本じゃ恐らく知らない人はいないだろうと思われるトミー・リー・ジョーンズ、そしてお相手はヒラリー・スワンク、、更にメリル・ストリープやジェームス・スペーダーも出ている。背景は1850年代の西部と来たら日本で公開されても良さそうな気がするんだが、、幾ら探しても邦題が出て来ない。

イメージ 1西部劇とは言ってもこれは異色中の異色作88年に書かれた小説の映画化らしい。

カンヌの映画祭でお披露目されたらしいのだがアメリカでも限定公開、評論家諸氏の反応は大変良かったとの事だがオーストラリアではFOXで配信されたのが最初らしい。

映画は開拓が進むネブラスカ、しかし農産物の収穫が思わしくなく北欧から農場に嫁入りする為に遥々やって来た女性には辛い生活が続く。メリー・ビー(H・スワンク)は東部からやって来た31歳、土地持ちでこの地では成功している一人、教会の事業を手伝ったりと忙しい。

そしてその厳しい生活環境の中で”移民”女性が3人も常軌を逸してしまう。会話も出来ず虚ろな表情で宙を見つめるだけ、、その女性たちをアイオワ州ヘブロンにある教会へ送り届け治療に専念させる事になり檻に囲まれた馬車で旅をする事に志願するのがメリー・ビーだ。

此処までどちらかと言うと重苦しい展開、新天地を夢見て移民し、農家へ嫁入りしたものの辛い毎日に一人は食い扶持を減らす為に幼児を溜め池へ、、もう一人は子供3人をジフテリアで亡くし、もう一人は母を亡くし夫から虐待され続けで正気を失っている、、、そんな背景が画面に展開していく、。

メリー・ビーが旅の準備をしている最中、馬に乗せられ首をロープに巻かれ木に吊るされたブリッグス(T・L・ジョーンズ)に遭遇する。馬が動けばそのまま首吊りだが彼を旅に同行する条件で助けてやる。そして過酷な旅の始まり、檻には3人の女性そして隙あらば逃げ出そうとするブリッグスとここからはロードムービー風にお話が展開していく、。

見終わって一日が経過してウィキを検索してやっとこの”The Homesman"と言う題名の意味が判った。”移民でやって来た人たち”を元の場所へ連れ戻すエスコート役をそう呼ぶらしい。通常これは男子の役目なので”Man"と言う事なんだそうな、。

終盤、メリー・ビーの悩みも判明して来る。3人の女性はそのままナンの感情も出さないし言葉も発しないのだがブリッグスには従順に従っている様子、そしてブリッグスが何故縛り首寸前だったのかもやっと彼の行状、性格から判ってくる。旅の最後になってやっと辿り着いたアイオワの教会、その牧師さんの奥さん役がメリル・ストリープだった。ブリッグスは任務を無事終えて3人の女性を託して街を去って行く。そこを書いちゃうとネタバレになるなぁ~、、、。

チョイと暗いのだがなかなか”宇宙人”監督やるじゃないか?と言うのが率直な感想、広域公開されなかったのが残念だな、。

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