”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

KL TAXIさん、さようなら

ブログ名”KL Taxi"さんとの交流はもうかなり時間が経過している。まだワタシが管理人業に染まる前だったが日豪間で細々と輸出入の真似事をしている時期、大きな未回収金が負担になり事業を畳む決心をした。日本在住のパートナーとも袂を分かち夫々が違う分野へ進む事にしたのだがそんな矢先、大手のメーカーを早期退職し好きだった運転業へ転身した同世代のおっちゃんがいた。その人のブログに触れるうち、イヤ、俺だって思い切ってやれば良いのだ、と一念発起させてくれたその人だ。

それから彼はタクシー業を卒業、マレーシアのクアラルンプールへ移住した。”もう悠々自適な生活ですか?”と羨ましく思い、それからも親密な交流を続けさせて頂いた。オーストラリアへお嬢さんを留学させる為に何回も来られ、このブリスベンではご家族とも楽しい時間を過ごさせて頂いた。そして今朝、その”KLさん”の弟さんから突然のメール、先週の19日にクアラルンプールで急逝されたとのショッキングな悲報であった。慌てて電話を入れたのだがワタシのブログにコメントを残された僅か2時間後、クアラルンプールのご自宅で帰らぬ人となられたようだ。

ご自分でも気がつかない程度の脳梗塞を起こした形跡があるようだとは現地の病院での診察結果、そして日本の大学病院でも再検査を行い何の問題もないとの所見で先日マレーシアへ帰られたばかり、それが深夜こんな事態に。こうなると最新設備の整った診療所でもどんな名医にも見極めは出来なかったと言うことになるのだろうか??

同世代、同じ東京出身とあって、、、タクシーに乗務されている頃は”今日はguchさんの実家の前を通りましたよ”とか”銀座のあのお店は相変わらず変わりません”とか”最近の若い乗客は、、ひどいねぇ~、、”とか都内の情報や運転日誌をリアルタイムでお教え頂いていた。昨年は奥様、お嬢様も同行されこのブリスベンで焼肉を食べに行ったっけ、、そんな懐かしい思い出が一杯です。お嬢さんはまだ15歳、これから進学、そしてオーストラリアの大学へ留学するのが夢だ、こっちが果たしてその頃までオーストラリアで生き残っておれるか判らないが父親代わりは僭越だが出来る限りの事はしてあげようと思っている。

KLさん、、どうか安らかに、、。