”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”カーテン ポワロ最後の事件(13年)

アガサ・クリスティの書いた原作は75年に刊行された”スタイルズ荘の怪事件”が最初だがイギリスで映像化され放映され始めたのが89年、それから実に25年の長きに渡ってデイビット・スシェットがずっとポワロを演じた長寿番組だ。そしてこの”カーテン、、”ではそのスタイルズ荘へ戻って長いシリーズに幕を閉じる。まさにエルキューロ・ポワロ、さようなら、、である。

イメージ 1これがシリーズ開始当初のレギュラーメンバー、ポワロ役のD.スシェットは当時43歳くらいだったのでそれから68歳まで全70作品に主演していたって事になる。

この最終回では親友兼腹心の部下、ヘイスティングスしか出て来ないのだがポワロは体調も思わしくなく車椅子の生活を強いられている。

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設定は何時ものパターン、今回もスタイルズ荘のオーナーに招待され6人+ポワロ、ヘイスティングスがやって来て滞在する。その滞在中に殺人事件が起こりポワロが巻き込まれると言うものだが車椅子生活とあってポワロはヘイスティングスに自分の代りに目となり耳となり招待客に近づき彼らが何を思ってどんな行動をしているのか探らせる。

問題は謎解きの最中、まだ犯人が判らない段階で何とご本人のポワロが死んでしまう事だ。ポワロ自身には既に犯人が判っていて死去から数ヵ月後にヘイスティングスの元へ送られて来た手紙で最後のケースの謎が説かれて行くと言う展開になっている。

実は過去の作品は殆んど見ている。この最終回だけは何となく敬遠していた節があるのだが古くからの”友人”に”絶対見てね”と言われずっとFOXのミステリー・チャンネルに網を張っておいた。そしたら何のことはないあっけなく先週放映される事が判り録画をしておいた。

原作の背景は1920年代、一次大戦の直後なのだがドラマ化された時は30年代後半に時代がトンでいる、、時代考証、小道具、乗り物、セリフ(言い回し)、衣装に舞台まで、、とてもテレビドラマとは思えないほど見事に再現されているのには毎回驚かされる。

日本でも全作品放映されているようだがこの”最後の事件”は14年にNHKで放映されたとか、しかしこれでこよなく愛した”ポワロの事件簿”も終わってしまった。

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