”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”SAYURI"(05年)、、、、だと??

イメージ 1このスチールは絶対にNGでしょ?あんまりだよ、、プロデューサーと監督さんのロブ・マーシャル、、それにプロダクション・デザイナーや衣装係もだ、、、ついでにロケの担当者に撮影したヤツもこの日本の芸妓に扮したお二人も、、コレには写ってない配役陣の桃井かおり渡辺謙にもう全員まとめてちょめちょめだぁ~、、。

映画化されたのが50~60年代なら許せるが05年に制作されて公開されている。何で時代逆行みたいにこんな宣伝用のスチール写真がまかり通ってしまったのか??何とも情ない、、こんな着物姿が全世界へ配信されたって事は日本の恥だ!!

原作は97年にアメリカ人のアーサー・ゴールデンが書いてベストセラーになった”Memoirs Of Geisha”、”Sayuri”と言うタイトルでも知られているのだが29年代から戦後にかけて”さゆり”と言う芸者の人生を描いた秀作である。

早くから映画化権の争奪戦が繰り広げられ一時はスピルバーグ監督が、、と噂もされた。人選に至って大掛かりなオーデションの結果、当時ニューヨーク在住だった新人日本人女性に行きかけたもののその後制作が大幅に遅れ結局、”知名度”がないと言う理由でコロンビア側が首を縦にふらず最終的には中国人二人が抜擢された。

しかしながら映画としてはオスカーにも複数ノミネートされ何と”撮影”、”舞台設定”、”衣装デザイン”、、と私がこき下ろした三部門で受賞しているのだ。とてもこのスチールからは俄かに信じられないのだがやはり西洋人の見る目は横に付いているのではなかろうかと疑ってしまう。

日本でも公開時には散々批判され挙句中国では公開もされなかった。明らかに人選を失敗した結果だと思うのだが原作の良さを認識し期待が大きかっただけにこの映画化にはガッカリしたのを覚えている。

全編が日本でのロケ、しかも制作側は時間をかけて伝統文化の詳細を調べ、主演のお二人は6週間もみっちりと芸者の心得やら踊りの講義も受けている。それでもこんな結果に、、ハリウッドの俳優組合協定のせいでこんな事になったと書かれているがそれじゃ他の日本人俳優は一体どうしてOKだったのか??

個人的には”日の名残り”の原作を日本人であるカズオ・イシグロが書き見事にイギリスの伝統を文章にそして素晴らしい映画化へ、此方はアメリカ人であるアーサー・ゴールデンが日本の伝統文化を背景に芸妓の世界を描き、それを映画化、、とかなりどころかスッゲー期待していたのだが、、此方の映画化は全くの空振りでした。


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