”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ベスト決闘シーン

最後に宿敵と顔を合わす、、憎き相手に立ち向かう、いやいやながら、それとも宿命とも言える対決、或いは愛した人を守るためにか、、、この場面では日本のように”忠誠を尽くす”とか”名誉の為に”、”主君を守る”とは大義名分はかなり意味が違っている、、そんな場面はやはり西部劇に終始するのだが、。

西部劇に限って検証してみた場合、一応決闘の決まりと言うのがあったそうだ。それは双方が相対して拳銃を腰に(或いは相手に見える箇所)、決して相手より先に抜いてはいかん、、と言うルールだったそうな、これはあくまでも正当防衛ってことなんだろうが、相手が構えてもいないのに先に腰から拳銃を抜いて撃ってはいかんと言う事なのか?要は相手が拳銃に手を掛けて其処から僅か0.3秒くらいの間に早打ちしてしかもミスらず相手に致命傷を負わすと言う事だったらしい。

数多い西部劇にもそんな名場面のラスト・シーンが忘れられない名作が沢山ある。個人的には、、、。

”真昼の決闘”(52年)、ゲイリー・クーパーグレース・ケリーの名作だ。最後の最後、、保安官ウィル・ケーンは愛妻とその小さな町を守る為に一人敵に立ち向かう
、、これはその緊迫感と共にリアルタイムで進行する画面に釘付けになる。

イメージ 1クライマックスの相手は一人ではなく4人もいるのだがこれが素晴らしい、、最近の何をやられても死なない主人公とか足や腕を撃たれても全然へっちゃらで走り回っている、、と言うお話ではなく実に現実的な物語、背景に流れるテーマ音楽と共にこれは決闘場面をさて置いても後世に語り継がれるべき絶対に見なくてはいけない名作ではないだろうか??


この映画の決闘シーンを語ると、、次に忘れられない名シーンは、、、。


おおっと、こりゃまたゲイリー・クーパーだ、、映画は”ベラクルズ”(54年)、これももう文句なしの名作、アクイメージ 2ション大作である。対するのはバート・ランカスター、メキシコのベラクルズを舞台にした”大活劇”、素晴らしい映画だ。そして最後には互いに親友として苦楽を共にした二人が革命を目指す組織の為に立ち上がるベン(G・クーパー)と私欲を肥やして逃げちまおう、、と言い寄るジョー(B・ランカスター)と対決する。この決闘シーンはもう言葉では説明出来ない程の素晴らしさ、、、そりゃ二人の殺し合いではあるのだがロマンがあるし殺られるほうもそれを望んでいるような、、、そんなクサイ男の郷愁がにじみ出ているラストだ。



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そしてワタシのベスト3、、その前に次点って感じなのだがこれも絶対にハズせない決闘シーン、、それは”続・夕陽のガンマン”(66年)、、最後の三つ巴の決闘シーン、クリント・イーストウッド、イーライ・ワラック、そしてリー・ヴァン・クリーフ、これはやはり名場面だし映画としても凄い評価は高い。

確かにこれはマカロニ・ウェスターン、それまでの西部劇とはかなり様相が違う。でもイタリアに渡りつつメキシコ国境あたりの雰囲気はそのままに汗でぎとつくアップが有効的な素晴らしいウェスターンになっている。



そして真打ち、、西部劇の決闘シーンとなればこれっきゃない。今でも初めてこの映画に接した時の衝撃は忘れられない、、即ち、この映画のジョーイ君の心境である。

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最後の酒場での決闘シーン、対するは殺し屋はジャック・ウィルソン(ジャック・パランス)、、彼に”お前の噂は聞いているぜ”、、”ふん、どんな噂さ?”、、と言わせ次に絶対ジャックの頭に瞬時に血がのぼり、怒りに任せて先に拳銃を抜かせる、その一言がこのセリフに込められている。

無論手にかけた拳銃の早さは当然だが心理的に相手を追い詰め、焦らせ先に拳銃に手をかけされる、そこにあるのは集約され考え抜いたシェーンの作戦勝ちである。西部劇を語る上でこの名場面、名作は語らない訳には行かない。


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