原題は”No Escape"なんだが邦題は”クーデター”、これは原語がフランス語から来た単語で書くと”Coup d'état”、それが英語になると単に”Coup"と表示される。映画の内容からはこの邦題で間違っちゃいないのだがアメリカ人一家がクーデターから脱出するスリリングな映画なのでやはり”脱出”を何処かに使って欲しかったな、。
主演はジャック(オーウェン・ウィルソン)でその一家のお話。アメリカはテキサスから新天地を求めてと言うか企業に雇われて架空の東南アジア国へ転勤して来る。
奥さんと女の子二人の4人家族だ。ところがホテルに着いた早々、街にきな臭い騒動が起きる。テレビの画面は真っ白だし電話も繋がらないホテルから外へ新聞を買いに行った帰りに運悪くその騒動に巻き込まれてしまう。
慌ててホテルの部屋へ戻るのだが暴徒がホテルを襲い初め見境なしに宿泊客や従業員を殺して回っている。そこへ機内で知り合ったハモンド(ピアース・ブロスナン)が現れこれは”クーデターだ、屋上へ逃げろ”、、一家は屋上で他の宿泊客と合流するのだが今度はヘリが飛来しマシンガンで無差別殺戮だ。
ここまでは息をつかせず一気に来る、、クーデターとは言っても一体誰が誰に対して攻撃を仕掛けているのやら、、冒頭何とか大臣がこのホテルのロビーで会談中に暗殺されているのでどうやらお国の政策が気に入らない過激な市民が立ち上がって政府を転覆させようとしている、、とは何となく判るのだがその自国民や諸外国人まで無差別にマシンガンを向けるのはこりゃもうクーデターじゃなくてただの殺し合いじゃないのか、、もうチョイと説明があっても良さそうだ、。
でも愛する家族を守る為にジャックは孤軍奮闘、決して元CIAとか海兵隊出身とかの説明もないしごく普通の一般市民のようだが屋上から隣のビルへ飛び移ったり、闇に紛れてバイクで4人乗りとかの大活躍。それが緊迫感大アリで目が離せない。
12年に公開されたナオミ・ワッツの”インポッシブル”、これは実際に起きたタイ、プーケットの大津波をメインにした実話パニック映画で一家4人を守る為にナオミ・ワッツが大活躍をした。どうも雰囲気は似ているのだが此方は相手が自然じゃなくて暴動化した過激派とその指揮を取る凶悪な首謀者だ。
終盤は再度ハモンドの登場、どうやら彼はイギリスの情報部に所属しているらしくこんな騒動を予測していた雰囲気だ、そして彼の手引きでベトナムへ流れ込む河を小舟で下り国境を越えるように指示される。って事は河がベトナムへ流れ込むってのはこの地はラオスかカンボジアっきゃないじゃないか??そしてクライマックスは一家4人が小舟を見つけベトナムを目指すのだが、、。
いや~、、最後までハラハラドキドキの展開は良かったじゃないか。思いがけない出来で大満足でした、、オーストラリアは昨年末に劇場公開、日本ではいきなりDVDデビューらしい。こんな映画と判ってりゃ映画館へでも出向いたのに、、もう遅いやな、、まあそんな迫力満点とはいきませんがハラドキ満点の一作でした。
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