”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”Queen Victoria 至上の愛”(97年)

このところイギリスのBBCが制作したドラマを中心に見ているのだが実はこの映画もそんな一作、それをミラマックス社が配給権を取得し世界中に配給したら大当たりしたと言う珍しいケースだ。原題は”Mrs. Brown"、主演はジュディ・デンチビリー・コノリー、本当のヴィクトリア女王の究極の”愛”物語である。

イメージ 1監督はジョン・マッデン、”恋に落ちたシェークスピア”とか”マリゴールドホテルで会いましょう”などを撮っているイギリス人監督だ。

どうしても見たくて当地にあるクイーンズランド大学の劇場で限定上映された時に駆けつけた、、もうそれから大分年月が経過しているなぁ~、、。今回再見して他の映画ファンはどんな事を思われているのかな、、とその寸評を検索してみた。何時もお世話になるallcinemaのサイトでこの映画に関する感想を読んでいたら、、まさにおっさんと同じドンピシャでタイムリーな事を書かれているファンがいた。それが、、;

何故か日本ではビリー・コノリーの評価が低いのだが(ラスト・サムライにチョイ役で出演)本国では有数な辛口コメディアンとして有名だ。そして相対するのはジュディ・デンチ、この二人の競演となればそれだけでも見応え充分。予想に違わず最初から最後まで画面から目が離せずヘビー級の演技を堪能出来た一作だ。しかし何故邦題がこんななのか、、これじゃ観客動員もままならないと思うのは余計なお世話か、、、。
 
ふ~ん、、この主演二人が大分好きなんだな、、と読み進み一体誰じゃこれはと最後の欄を見たら、、guch63と記載されている。ナンだ書いたのは俺じゃないか。要するに何年経過しても最初に感じた印象ってのは変わらないと言うことを再認識したみたいだ。

時代は1861年、僅か42歳で生涯を閉じた夫君のアルバート公の喪に服し何と10年の長きに渡って閉じこもり状態だったヴィクトリア女王が夫の馬係りだったジョン・ブラウンの一途で献身的な働きにより女王の職務に目覚めると言うお話だ。これは歴史に忠実だし日本に当てはめれば山本周五郎描くところの”日本婦道記”の逆バージョン、、即ち”英国夫道記”としてもいいかも知れない、、。

この”Mr.Brown”が嫌がる女王様を宥めすかし、乗馬を勧めても夫の事を思い出すので絶対にイヤだ~、、と言うのにもメゲず朝昼晩と愛馬と並んでお出ましになるのを待つ、、待つ、、そしてもっと待つ。それから次第に彼の献身的な奉公に目覚めて行くと言う”愛とは=忍耐”とでも言えるようなラブ・ストーリーである。

史実によるとその後、二人の親密な関係は1883年まで続いたそうだ。そのジョン・ブラウンが亡くなった時には夫君を亡くした時以上に落ち込み18年間に渡りブラウン氏の部屋をそのままに保ち毎日バラの花を供えさせていたそうな、。

イメージ 2
こんな感じでしょうか??実はコイツは昨日愛妻に送った花束でして、、えへへ、。これを載せたくて”Queen Victoria"の映画に行き着いた訳じゃないのですが、、。

そろそろ大事にしないと”熟年○○”だなんて事になっても困るし、、。照れくさいので送り主もメッセージも付けなかったらナニを勘違いしたのか、、イヤ他にも送ってくる相手がいるとでも思っているのか、花屋にまで電話して応対に出たお嬢さんを困らせたそうな。別に守秘義務でもあるまいし誰からの注文かくらい教えてやってくださいよ、、お陰で”アンタでしょ?”と詰問されちまったじゃないか、、。


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