”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”卒業”(67年)

ダスティン・ホフマンを一気にスターダムの上の方に押し上げた作品だ。大学を卒業したばかりの設定にしちゃちょっと年端がいっていたが当時30歳、マイク・ニコルズ監督に抜擢されて主演を演じた。当初はロバート・レッドフォードにもオファーがあったそうだが”ボクって童貞に見えますか?”の一言でこの無垢なベンジャミン役は一転してダスティン・ホフマンへ、、、。

原作はチャールズ・ウェッブと言う人が書いたものだが映画化に際してはサイモン&ガーファンクルの”サウンド・オブ・サイレンス”や”Mrs ロビンソン”などが大ヒットしアメリカン・ニューシネマを代表する傑作となっている。日本での公開は翌年68年、、実に早い、それからもう50年になろうとしているんだ、。

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大学を卒業し前途洋々のベンジャミン。彼は、祝賀パーティの席で誘惑をかけてきた中年女性ロビンソン夫人と逢瀬を重ねることに。だが彼女の娘エレインが現れた事で、その関係は崩れていく。親の勧めで不承不承エレインと付き合うことになるベンジャミンは、彼女に惹かれていったのだ。一方、そんな若い2人に嫉妬するロビンソン夫人。やがて、彼女とベンジャミンの関係がエレインの知るところとなるのだが……。

ニューシネマ全盛の時代だからか、妙にリアルな肌触りを持った青春映画で、その生々しさはストーリーだけでなく、各キャラクターにも及んでいる。ホフマン、ロスの若い二人も好演だが、中でも、有閑マダムのロビンソン夫人に扮したA・バンクロフトの存在感は強烈。『サウンド・オブ・サイレンス』、『ミセス・ロビンソン』などサイモン&ガーファンクルの唄うメロディもいい雰囲気で、60年代後半に青春を過ごした人間にはバイブルのような作品でもある。       by allcinema

これはワタシが書いた記事じゃないのだがもし書いたとしたら最後は同じ事を書くだろう、、それとこの映画は映像的にはハッピー・エンディングなんだがその実は、、

イメージ 1最後に教会で”イレイン、、イレイン、、”っと叫んで花嫁さんを略奪したベンジャミン、、そこまでは良かったのだがバスの後尾に座ったこの二人のラストシーン、双方ちっとも嬉しそうじゃない。どう見ても二人揃って前途多難の表情である。

マイク・ニコルズ監督はこの二人の如何にも不安そうな表情を捉える為にワザと”ハイ、カット!”と言ってからも暫くカメラを回しこの表情を撮影したと後年記述されている。って事はやはり映像的には二人が手に手を取って去っていくとしても監督はそう簡単にこのカップルを幸せにはしたくなかったんだろうな、、まあそれがまたこの映画の良さでもあるのだが、、。

実はこれには後日談があって続編の構想が練られた形跡がある、、それによると双方とも親から勘当状態、ベンには仕事もないしイレインだって中途半端、この乗合バスから降りた場所は空港の傍、そこでベンは意を決して父親へ電話、航空券を買ってもらい二人揃って新天地、、、大阪は北新地へ飛び立つのであります。イレインは夜の商売へ、ベンは大学で新聞発行の責任者だったのでそこから継続して執筆活動へ、、と言う事であったのですがコレはワタシの構想、結局実現には至りませんでした。

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