”スタンドアップ”(05年)
オイオイ、、原題が”North Country”、、それが邦題となると”スタンドアップ”だと、、大丈夫かい?まあ確かに映画を見りゃ”スタンドアップ”も判らないでもないのだが、、恐らくこれじゃ誰も見てないだろう。
良くこのブログでは”犬も歩けば棒に当たるさ”と自分勝手に表現をしているのだがまさにこの映画は何気なく見ていたら金塊にぶち当たったみたいだった。後付けで調べたらやはりなぁ~、、オスカーからゴールデングローブから、、色々な賞にノミネートされた秀作っくんだった。知らぬはジジイばかりなり、、そんな感じだ。
主演はシャーリーズ・セロン、そしてフランシス・マクドーマンドからショーン・ビーンにジェレミー・レナー、ウッディ・ハレルソンやシシー・スペイセクとスゴい豪華な配役なのだ。そして監督がニュージーランドの女流、ニキ・カーロなのだ、。

実際に89年頃に起きた事件を題材にしているのだが詳細は;
、シングルマザーでなおかつ2人の子どもの父親が違うということで周囲は彼女に冷たい視線を投げかける。そんなジョージーが自分一人の手で子どもたちを養うために選んだ仕事は鉱山労働者。
決して楽な仕事ではないと覚悟していたジョージーではあったが、何より彼女を困惑させたのは、同僚のほとんどを占める男性たちからの露骨で悪質な嫌がらせの数々だった…。by allcinema
まず脚本が良い。それに何と言っても演技陣、こりゃ素晴らしい、ジョージーの父ちゃんも母ちゃんも(シシー・スペイセク)、それに同僚を演じるフランシスにウッディもジェレミーも、、こりゃ今まで知らずに人生を送ってきたおっさんが恥ずかしくなる程の映画じゃないか?
舞台がミネソタ、、と言うと名作”ファーゴ”(96年)でマージを演じたフランシスを思い出しちまう、、あの時のような訛りの強いセリフは今回はなかったがどうしてもあの時の臨月が迫った田舎の警察署長さんを思い出しちまう。そして今回も素晴らしいのだ、、、。
終盤は裁判、、と言うか場面が前後するので今はナニをやっているの?と言う印象もあるのだが、裁判では会社側の企みで、ジョージーの過去の男性経験、特に長男サミーの実父が誰であるかが争点となる。そこで、ジョージーがそれまで頑なに隠し続けて来た過去が明らかになる。ジョージーは確かにずっと飛んでいたのだが高校時代に教師にレイプされ、その結果生まれたのが長男のサミーであること、しかもレイプを当時の恋人だったボビー(ジェレミー・レイナー)が目撃していたにもかかわらず、助けようともせずにその場を逃げ出していたことが明かされる。ボビーは保身のため、レイプではなかったと証言するが、逃げ出した上に嘘の証言をしている卑劣さを激しく責め立てられ、遂にレイプだったことを認める、、
と言う事になるのだが大げさな場面はなくあくまで地味、しかも両手を挙げて”やった~、、”と言うエンディングじゃないところがこれがまた良いのだ、、参りましたこれまで知らなかったとは言ってもこんな映画を見過ごしてたヤツは映画ファンの風上にも置けない、、すっかりシャーリーズは無論、全配役陣を見直したぜ。
FOXさん、ありがとう、、本当は原題の”North Country”を”No Country For Old Man"と勘違いしたんだが、、間違ってて良かったよ。やはり良い映画は最初の10分で目が離せなくなるもんだ、、結局ビールを飲んだだけでメシ抜きじゃん、、皿も洗わずに済みました。
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