”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”カオス”(06年)

原題は”Chaos"と書いて発音はケイオス、、に近い。それが邦題になると”カオス”かぁ、、英語圏で”カオス”と言っても絶対に理解して貰えない事は保証出来る。もうカオスが日本じゃ一人歩きしているようで意味はそれとなく判って貰っているんだろが、”無秩序、大混乱”もう殆んど”パニック”と同意語かも知れない。

イメージ 1主演はジェイソン・ステイサムウェズリー・スナイプスライアン・フィリップアメリカ、イギリス、カナダの合弁作品だが何故かアメリカ国内では劇場公開がなくいきなりDVDデビューだったらしい。日本でもそうかと思いきや此方はちゃんと公開されていた、、まあそんな珍しいケースもあるって事か?

全編舞台がシアトルなので何となく最後まで気になって見てしまった。市内の観光地やらスペース・ニードルが見えるしこの映画の撮影当時はセーフィコ・フォールドに我らがイチローもいたし次女も嫁に行っちまったんだなぁ~、、と妙に感慨深くなってしまった。

映画はいきなり銀行強盗の場面で始まる。一味は5人、40人かの人質を取って銀行内へ立て篭るのだが犯人は交渉人として現在失職中のコナーズ元刑事(J・ステイサム)を呼べと現場の責任者に電話で言いつける。なかなか緊迫感ある出だし、、見ている方にはどうやらコナーズ刑事は数ヶ月前のある事件での不始末から責任を取らされ職務停止処分に追い込まれた事が判る。

コナーズは結局現場の責任者として復帰するが現場にいるSWATチームや最初に現場に駆けつけた先輩格の刑事はこの成り行きが面白くない。そして彼が静止するのも聞かず玄関口へ突入、、大爆破が起きて現場は”大ケイオス”だぁ~、、。爆破が収まると人質たちが一斉に外へ飛び出してくる、、それに紛れたのか混乱が収まって銀行内部へ入ると、犯人一味は誰もおらず、どうやら”ケイオス”に乗じて全員が逃げちまった様子、、しかも銀行の金庫は開けられてもおらず現金は盗まれていないのだ。

ふ~ん、、こりゃちょっと何時もの展開と違うじゃないか?普通は犯人一味が現金を持って逃げちまうか交渉人が活躍する場面があるもんだが、、。それでも人質に紛れて逃げた一人の身元が割れてコナーズたちが駆けつける、銃撃戦の末、一人を拘束するが重傷で病院へ搬送される。残された室内にはガールフレンドと札束、それと高飛び用のスーツケース、パスポートやらが残されている。しかしその現金は今日の現場から盗まれたものではなく4ヶ月も前に起きた別の銀行強盗現場から盗まれた現金だと判る。しかもその時の犯人は既に逮捕され、その現金はシアトル警察の物証保管室に保存されている筈の現金だと判るのだ。

こうなってくると警察一味に裏切り者がいるのか?と目が離せない展開に、、そして一転、二転、、くらいして全く想定外の展開が、。ジェイソン・ステイサムはそりゃ拳銃をぶっぱなす場面は沢山あるのだが今回は格闘技のお披露目は全然なし。日本公開を決めた配給元はこりゃズッコケたんじゃなかろうか?

犯人一味の首領はウェズリー・スナイプスっきゃいないのだが今回、コナーズの新人、パートナーのライアン・フィリップがなかなか良かぁ~、、親父さんも警察官だったが強盗事件で殉死、仲間内ではヒーローと称えられている、そしてその息子のデッカーも警察を目指し、頭脳明晰な優秀くんなのだ。途中からはすっかり主役気味、しかも捜査途中でコナーズ先輩が爆弾に吹き飛ばされてしまうのだ、、これはちょっとショックな展開だった。

そして謎が謎を呼んで、、最後にもう一回どんでん返し、、シアトルの町を背景にすっかり観光気分、しかし何時も雨ばっか降っているよな、、どの映画でもシアトルが舞台だと雨って決まっている。一瞬、孫が可哀想になった、、ああ娘も婿殿もですが、、こんな晴ればっかりのブリスベンがさぞ羨ましいだろう??

そんなで気がついたら2時間が経過、、ふと家内を振り向くと”今夜は出掛けますよ、、言ってありましたよね??”っで向こうは颯爽とたタイ料理とかへ飛んで行っちまった。さて一人でどうするかな??取り敢えず今夜は焼酎かな?

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