”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ボルベール/帰郷”(06年)

スペインの映画”Volver"、、ペドロ・アルモドバル監督が描くところの秀作である。私は勝手に彼の三部作として”オール・アバウト・マイ・マザー”(99年)とこの”ボルベール/帰郷”そして”抱擁のかけら”(09年)を代表作品としているのだが何れも素晴らしい映画に違いはない。

スペイン映画は(他の外国もだが)オーストラリアではなかなか観賞する機会がない。劇場公開される場合でも余程気をつけてないと(日本人のワタシが邦画週間を見過ごすくらい)まんず見ることは叶わない。っでFOX傘下の”ワールド・ムービー”(実際にはオーストラリアの国営放送)チャンネルに照準を合わせて置くと時としてこんな映画に出くわすのだ。

この映画は以前にも放映されて見ているので”Volver"と書かれていれば直ぐに判るのだが言語のタイトルをそのまま英語化してタイトルにしている場合がクセ者である。以前、”Rocco And His Brothers"が放映されると書いてあったがこれじゃさてなんの映画か??判りゃしない。でも多分アレじゃないかな??と想像力を駆り立てて見てみたらやはりかのヴィスコンティ監督の名作、若きアラン・ドロン主演の”若者のすべて(60年)”だった。同じように”Jules And Jim"、何の事はないこれはトリュフォー監督、ジャンヌ・モローの”突然炎のごとく”(62年)だったりするのだ。

しかしタイトルだけじゃ終わらないのだ、、外国映画は全部字幕なのです、、それも画面の下に英語で、、まあ確かに日本語と違って縦には書けないし、、、こいつが又、クセ者である。イタリア映画でソフィア・ローレンがまくし立てている場面なんぞは字幕がもう信号の点滅状態、、ありゃ幾らなんでも追いつけないぜ、と言う程にコロコロ変わってしまう。フランス語なら多少判るのだが、、まあ”エマニエル夫人”ナンかは幾ら早くてもOKなんであるが考えさせられる映画は2~3回見ないとちゃんとは理解出来てないかも知れない。

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そんなでこの”ボルベール/帰郷”はもう4回目くらいになるので今じゃしっかり判っている。先に挙げた三部作、出演は全部ペネロペ・クルスである。彼女が一番輝いている時期だと解釈しているのだが特にこの劇中、タンゴの組曲”ボルベール”をギター演奏だけで歌う場面は絶品だ。何度見てもこのシーンにはやられちまう、。

要点はこんな感じである、、、;

失業中の夫と15歳の一人娘パウラを養うため、何箇所も掛け持ちで働くライムンダ(P・クルス)。明るくたくましい彼女にも、10代の頃、確執のあった母がそのまま父と一緒に火事で亡くなってしまうという苦い過去があった。そんなある日、夫がパウラに関係を迫り、抵抗したパウラに刺し殺されてしまう。ライムンダは愛娘を守りたい一心で、夫の死体の処理に奔走、事件の隠蔽を図る。

そのさなか、今度は故郷ラ・マンチャに住む伯母の急死の報せが。ライムンダの姉ソーレが葬儀へ駆けつけたところ、彼女はそこで死んだはずの母イレネの姿を見掛けたという奇妙な噂を耳にするのだったが…。by allcinema

その劇中、15歳の娘を前に初公開する歌声が、、













そう言えばこの映画のペネロぺ、、”知りすぎていた男”(56年)で劇中ドリス・デイが歌う”ケ・セラセラ”、、、それにオードリー・ヘップバーンが”ティファニーで朝食を”(61年)で非常階段脇に座ってギターをつま弾く”ムーン・リバー”は何れも歌唱場面ベスト・スリーじゃないでしょうかね??

何を書いているのやら言いたのやらちょっと支離滅裂になりました、、悪しからず。


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