”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”パトリオット・デイ”(16年)

原題が”Patriots Day”なのでそのまま邦題ってのも無理はないのだが此処はチョイと捻って欲しかったかな?そもそも”Patriot"と言うと過去にメル・ギブソンやらハリソン・フォードの映画があった。その都度、”ペトリオット”とか表示されたりで統一されていないのだ。ハリソン・フォードが主演した方は原作がトム・クランシーで翻訳された時は”愛国者のゲーム”、、それの方が断然良い気がするのだが、、。

此方は13年4月15日にボストンで起きた爆弾テロ事件をマーク・ウォールバーグ主演、ピーター・バーグ監督で映画化した”ドキュメンタリー”タッチの映画だ。やはり昨年同じコンビで制作され公開された”バーニング・オーシャン”と言う実話映画、あっちも実際に起きた海底油田事故の記録と言う印象だった。此方は同じ監督、主演でもちょっと出来が違った。配役にケヴィン・ベーコンジョン・グッドマン、JKシモンズでかなり完成度の高い出来だった。

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この種の映画は既にどんな事件、犯人、その思想や顛末が判っているのでどんな展開になるのかさてどんでん返しはあるのか?、、誰が犯人か?等のドキドキ感はない、決着は判っているしそれに至る経緯に集約される。それとこの映画の場合は”アフターマス”と言って顛末が一番の見せ所になっていた。それは”Boston Strong"として世界各国で報道されたように”ボストンは強い”、と言うか”ボストンは不滅だ”、、この精神が全面的に押し出されエンドロールで実際に活躍したボストン市警や関係者、犠牲者、、が紹介されるまさにドキュメンタリー的趣向である。

メージャー・リーグの中継中、リアルタイムでも紹介されたのだがボストン・レッドソックスの試合開始前に関係者全員が紹介されたクリップが使われている。リアル映像として編集され、キャプション付きしかもその時のスピーチを昨年限りで引退したボストン・レッドソックス歴代ナンバーワンの打棒を誇ったDHのデイビット・オルティーズがやっているのだ。これには胸が熱くなった、、。

マーク・ウォールバーグはボストン生まれのレッドソックスファン(良く球場でも観戦)、生粋のボストンっ子なのでこの映画でもプロデューサーとしてクレジットされていた。って事は彼なりにこの映画化の企画を立ち上げ真相を伝える積りで制作したのかも知れない。

ラソンランナーたちが帰って来るゴール付近で二度の爆発が起こり騒然とするなか勤務についていた彼らは怪我人の運搬に掛かるなり全員の携帯電話を預かる、、それを個別に映像を選別し更に外部の監視カメラの映像を解析し爆発物を置いたとされる怪しい人物を特定して行くのだ、、。この過程は見所、こんな詳細に調べられたらどんな犯行も割に合わない、、っと犯罪者は気がつかないのだろうか??

映画に関しては主役はマーク・ウォールバーグを越して全ての関係者に捧げる、、と言っても良いのではないだろうか。しかし何時も思うのだがイスラム系とは言っても実際にはアメリカで生まれた優秀な大学の生徒が何故こんな思想に染まるのか??僅か19歳の若さでそれ程に生まれた国を憎めるものだろうか?更には全く関係のない住人を大量に殺害し自分たちの理想郷を目指すなんて事が許されるのだろうか??これは永遠の謎としか思えないのだ、、もうジジイの頭では全く理解出来ないし許容範囲を超えている。

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