”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

中村吉右衛門の”鬼平”ファイナル

土曜日の夕刻、無事に臨時炊事当番も終わり立派なチキン入りオムライスも完成、奥さんも喜んで完食だ。これが夫婦円満の極意っ!!っでお借りしているDVDを漁っていたらこんなのが、、”鬼平犯科帳~ファイナル前後編”と書いてある。うん、こりゃひょっとして昨年末に放映された最新版じゃないかい?

イメージ 1この”鬼平”始めてフジテレビ系でシリーズ化され放映されたのが89年らしい、丁度我らがオーストラリアへ転勤になる時期に重なっているので日本国内で放映されたものはリアルタイムでは見た事がないのだ。

でも何故か原作者の池波正太郎はこのシリーズを初め殆どがうちの書庫にあるのだ。藤田まことが元ネタを演じた”剣客商売”や”仕掛人・藤枝梅安”などなど、、思えば海の向こうでは007の作者、イアン・フレミングは大分先輩になるのだが僅か56歳で亡くなるまでに仕上げた作品の数は遠くこの池波正太郎には及ばない、、何せ90年に67歳で亡くなるまでに上記シリーズだけでもの凄い作品を世に送り出しているしその殆どがテレビ映画化、舞台化、、アニメ化、、スペシャル化とびっくりする本数だ。

イメージ 2この”鬼平犯科帳”ファイナルと付いているって事はこれが本当に最後か?じゃ見ないわけにはいかぬ、もう主演を演じている”播磨屋中村吉右衛門だって70歳を過ぎてるんだし潮時かも知れないなぁ~、。そんな思いで珍しく家内と並んで前編を、、。

隣には古女房がいたのだがこの人が重要な役どころで出演している、、気になるなぁ~、、と思っていたのだが最後まで遂に誰か判らず、、隣に聞くのも引けてそのまま最後のエンドクレジットを見ていると、、”アナタ、それ若村麻由美ですよ、、”と見透かされちまった。ナニも言ってないのだがナンで判るんだ??


ウィキによると池波正太郎は当初実在した長谷川平蔵長谷川宣以のぶため)は1745~1795年に実在した人物で江戸中期に火付盗賊改役を務めた、、をモデルにして小説を書いたのが67年、”浅草御厩河岸”だったそうな。読者からの評価が高く、次号以降断続的にシリーズとして連載が開始されものがのちに代表作の一つとなった『鬼平犯科帳』の第一作だそうな、、。



イメージ 3このおっちゃんが池波正太郎、1923年(大正12年)、浅草生まれ。関東大震災の時に埼玉県浦和に越していたが小学校は東京へ、、学校を出てからは旋盤工として修行をしていたらしいのだが戦後、東京都の職員として区役所勤務時から執筆活動を、、当初は劇作家としての活躍だったらしいが56年頃から時代物を書き始めているようだ。”鬼平”は40代に入ってから書き出したものらしいが当初は旧知の八代目松本幸四郎をモデルに小説を書き上げていたそうな、、これも後年、中村吉右衛門が”鬼平”に抜擢された事と関係があるのかも知れない、、。

この”鬼平犯科帳”は小説としては全135作ありドラマ化では八代目松本幸四郎丹波哲郎中村錦之助、、そして中村吉右衛門と代替わりしているのだが単発での初登場はモノクロ版で70年だった。

池波正太郎との取り決めで原作を使い切ったら終了、、と言われていたそうだが全ての原作をドラマ化した後は過去の複数の作品を一本にまとめて05年からは年一本のペースでスペシャル版が制作されているとか。今回の”ファイナル”もそんな経緯があったようだ、、。やはり年に一本の制作だと作る側にも力が入っているし制作費も潤沢かな?、、今時この江戸時代の背景を東京には再現出来ないだろうし京都や時代劇セットを使うしか方法はないだろう、、そのロケハンだけでも制作側のご苦労が判るような、。

今夜は後編、その前に誰が炊事当番かな??


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