”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

"イヤー・オブ・ザ・ドラゴン”(85年)

イヤ~、、こりゃ公開当時、かなり衝撃的な映画だった。監督がマイケル・チミノって事でもあり公開前から前評判は高かった。原題が”Year Of The Dragon"、、まあ”辰年”って事だがこの邦題はもうちょっと工夫して欲しかった。ブルース・リーのドラゴンもいたし単にカタカナで書かれても何となく拍子抜けしてたっけ、。

主演はミッキー・ロークジョン・ローン、、この二人のぶつかり合いがメインテーマなんだが原作はロバート・デイリーと言うプロデューサーで”ダーティ・ハリー”などクリント・イーストウッド主演作品を多く手がけている。面白いのは脚本、監督のマイケルも加担しているのだがあのオリバー・ストーン監督も共同執筆していた。

イメージ 1舞台はニューヨークはマンハッタンの下町、それもチャイナタウンだ。其処にはびこる犯罪組織、チャイニーズ・マフィアVSNYPDの市警刑事である。

掛け値なしの名作、”ゴッドファーザー”が公開されたのが72年、それから大分時間は経過しているが今度は中国系マフィアとの抗争を描いている、公開当時はエグい描写もありこの二本は良く比較されたもんだ。ミッキー・ロークの役柄が型破りの刑事で相対する”美男”、マフィアの若き跡目になったジョン・ローン、一家が築いた犯罪組織を守り、更にNYに君臨すべく悪い奴らをもっと悪い奴らが始末しまくるのだが、それを阻止すべく同じように悪い手段を講じるのだ。

NYの刑事スタンリー(M・ローク)は、ベトナム戦争に従軍してきた過去を引きずりながら、犯罪の頻発するチャイナタウンに乗りこみ取り締まりを開始する。強引な摘発を続けチャイニーズ・マフィア全体を潰そうとするスタンリーに対し、相手のボス達は強く反発する。しかも警察の上層部はマフィアと暗黙の協定を結び、末端の摘発だけで事を済まそうとしているのだが彼の強引な手法は擁護する上司不在とあり次第に孤立していく。

一方、チャイニーズ・マフィア新世代のボス、ジョーイ(J・ローン)はイタリアン・マフィアや身内の旧体制派、かつての取引相手を容赦無く粛清し勢力を拡大していく。たびたび起きる殺人事件にタイの影を見て取ったスタンリーは中国系の警察官ハーバートを潜入捜査官としてタイの組織に送り込むが、タイもヒットマンを差し向けスタンリーの自宅を襲撃、正体を見破られたハーバートも殺害されてしまう。

かつてない緊張が高まる中、タフな刑事と若きボス、この二人の対決が今始まろうとしていた、、、。by 一部ウィキ

確か公開当時は余りにその”描写が熾烈で中国系市民を不当に扱っている、”、とNYの市民団体から監督や制作側に対して抗議文が提出された。チミノ監督はそれにもめげず描写の意図を説明しテレビのインタビューにも応じ丁寧な対応で市民団体を納得させたような出来ごとがあった。そこまで抗議されるって事は監督やプロデューサーに取っては”内容を認められた”、、とむしろ鼻高々ではなかっただろうか?もしどうって事のない嘘八百や荒唐無稽な内容であれば市民団体だって”そんなアホな、、とか馬鹿じゃん”っと笑って済ませたんじゃないのかな??

何れにせよかなりNY暗黒街の真実に迫った秀作であることは間違いない。改めて拝見するとミッキー・ロークジョン・ローンも素晴らしかった、、。

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