”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”エイリアン: コヴェナント”(17年)

やっと見ました”エイリアン”、、先のシリーズでは強いリプリーに扮するシーガニー・ウィーバーが実に勇敢、果敢に一人でエイリアンに立ち向かった。最初が79年度版、これはもう殆んどSFでもホラーの要素を確立した名作だったし監督、リドリー・スコットを名匠と言わしめた。

それから“エイリアンズ“と複数表記の続編2、更に3、4と続き今度は”プレディター”とも共演を果たした後に12年には再度、リドリー・スコット監督に戻り”プロメテウス”が制作された。今回の”コヴェナント”はその続編にあたる。しかし時代背景をしっかり覚えて置かないと混乱してしまうのだ、、最初にエレン・リプリー(S・ウィーバー)がノストロモ号でエイリアンと遭遇したのは2122年の事である。そしてリアルタイムでは38年が経過しているのだが映画の中では今回は2104年のお話である。もうこの辺りからおっさんのアタマはモヤモヤが、、あのグロテスクなエイリアン登場から僅か18年前の出来事になる。

まあこれは”スターウォーズ”にせよ”ブレードランナー”にせよ大ヒットすると時代を遡って後日談じゃなくて前章と言うか”実はその前は”、、になって背景がどうなっていたのかの詳細を見せてくれる。この手法はお決まりなんだがこの辺をしっかり捕まえて置かないと後で混乱する。

イメージ 1この新作は前作を見てないとちょっと判りづらいかも知れない。前作の主役はエリザベス・ショー(ノオミ・ラパス)だった。ラストでその彼女がエイリアンとの死闘の末にやっとの思いで宇宙船に乗り込み、アンドロイド君のデイビット(マイケル・ファスベンダー)を助けて脱出、船内で”ブログ”を記録していたので今回はてっきりその続きだと思っていた。時代は2093年だった、、それが今回は一気に2104年、恐らくプロデューサーはノオミ・ラパスでその続編にしたかったんだと思うのだがさほど評判が上々って訳じゃなくて今回は主演にそのアンドロイドのデイビットが座っている。

以下出だしは、、、;

2104年、宇宙船コヴェナント号は冷凍休眠中の2千人の入植者を抱え、人類の新天地となる惑星に向けて航行している。アンドロイドのウォルターが船を管理し、他の乗組員は休眠中だったが、ニュートリノの衝撃波を受け、船に甚大な故障が発生してしまう。

休眠カプセルの中で船長のブランソンは死亡し、13人の乗組員が休眠から覚める。乗組員らが船の修理をしている最中、近くの惑星から人間が発信したと思しき信号を受信する。テラフォーミング専門家でブランソンの妻のダニエルズの反対を退け、船長代理のオラムは調査隊を編成し、惑星の地表に降りることを決める。

ダニエルズ(キャサリン・ウォータストン)、オラム、ウォルター、生物学者のカリーヌ、科学者のファリス、武装した護衛部隊のロープ、コール、ハレット、レッドワード、ローゼンサル、アンカーが着陸船で惑星に降下し、信号の発信源の調査を開始する。

それからが大変な事態に、、というお話でSFなんだがもうこりゃホラーに近いかも知れない、、終了間際に又、こりゃ続くよな、、って終わり方なので今回の成績次第で何年後かにはエイリアンが再登場するんだろう、。実はワタシはすっかり騙されてしまった、、ウィキの詳細解説を読んでやっと理解出来た。ストーリー自体はそんなに複雑なものではないのだが時代背景が”うん、これは何時だ?”となるので前作の時代、そしてオリジナルの時代背景くらいは知ってないと頭が混乱する事になる。

しかしまあ映画としての評価は??やっぱりオリジナルの1は独創性、それに脚本や配役、、演出やプロダクションデザイン、それにあっと驚く画面作りでその衝撃度は断然高かった。それにシーガニー・ウィーバーの”容姿に魅せられた”、、もう今更ナニが何処から出て来てもファンは見慣れちゃってその程度じゃ驚けないぜ、と言うか開き直りの心境ってのが本音かな?