”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”完全犯罪”(99年)

原題は”Best Laid Plans”と言う、、それって”良く練られた計画”って事なんだが邦題はと調べてみると、、”完全犯罪”だと?そりゃちょっと誇大広告、、”誇大邦題”じゃないのかぁ??せめて”最良の犯罪計画”とかなら判らないでもないが、、いきなり”完全犯罪”と来られると一気に専売特許を取られたような、、かのマレーネ・デイトリッヒの”情婦”だって”完全犯罪”ってタイトルじゃなかったぜ、。

でも”完全犯罪”ってのは恐らく何にもまして使いたい邦題じゃないのか?普通なら副題に付けられる印象なんだが、。でも、、、映画としてはかなり”ヒネリ”が効いた犯罪映画に仕上がっている。

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制作されたのは99年、、日本国内では劇場公開には至らずそのままDVDへ、、っでも犯罪映画ファンにはかなりイケるのだ。

主演はリース・ウィザースプーン、、に余り馴染みのないアレッサンドロ・ニヴォラ、、、そして大分若い、ジョッシュ・ブローリンだ。そして監督はマイク・バーカーと言うイギリス人。

allcinemaに記載されているストーリーは、、;

幸せを求め計画した若いカップルの“完全犯罪”のシナリオがふとしたことから破綻していく過程を描いたクライム・ムービー。田舎の退屈な町トロピコ。そこに住むニックは久々に再会した旧友ブライスに呼出される。彼の家の地下室にはキャシーという女が縛られていた。バーで知り合った彼女とベッドをともにしたところレイプと騒がれ監禁したという。実は、キャシーはニックの恋人でこれはブライスから金を盗むために二人が仕組んだ計画だったのだが……。

と書かれているのだがお話の進み具合はちょっと違うんだな、、確かにのっけからブライス(J・ブローリン)に呼び出されたニック(A・ニヴォラ)はかなり混乱している、、のだが画面は4ヶ月前に飛んでいく、、、そこではニックがリッサ(R・ウィザースプーン)と知り合い恋に落ちるのだ。まあ最近の手法として過去に遡ってその理由とか動機が解明されるのは常套手段なんだが今回も同様、、この4ヶ月前に全てが仕組まれていたのだ、、そんな犯罪映画。

この展開ならイギリス映画、、とでも言えるしかの”シンプル・プラン”(98年)やコーエン兄弟監督の名作”ファーゴ”(96年)、ジョン・トラボルタ主演の”ソードフィッシュ”(01年)にも通じる。一見ごく簡単で単純な強奪事件が妙な展開になり登場人物も見ている方も思いもかけなかった顛末を迎える、、、、でもそれら全部が仕組まれた計画だった、と言う設定だ。

この”完全犯罪”も、、やはりタイトルが凄すぎた、、、配役のインパクトが”不完全燃焼”になっているし最後は”完全犯罪”にはなってない。その分、犯罪は割に合わないと言う教訓なのだが愛を獲得って事になりまあハッピー・エンディングだ。”愛があれば金は要らない、”と言えば良いのか?