”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

たかがシュークリームさ、、

日本なら何処の洋菓子屋さんにでも、、或いはご近所のスーパーやコンビニ??でも売られているかも知れないがオーストラリアじゃ絶対に絶対に売っているのを見かける事はない、、たかがシュークリームだ、、英語圏じゃ一般的にはクリーム・パフと呼ばれている。

イメージ 1こんな感じ、、、今回はしっかりと自分のお腹の中に収まる前に慌ててデジカメを引っ張り出して来て撮った。以前ブリスベン市内にこのシュークリームの専門店、ビアードパパ、、だったかパパビアードだったかが開店したのだが残念ながら気が付いたらもう撤退していた。

甘いもの大好きのオージーには人気が出るんだとばかり思ったし日本企業も良いところに着眼して進出したなぁ~、、と思ったのだがダメだった。市内の一等地で環境は抜群でサービスも日本式に行き届いていたと聞くのだが、、ワタシは遂に一度も入った事もないし今でも何処に開店したんだったかさえ判っていない、。

長年ペストリーシェフとしてやって来た次女の作るこの”クリーム・パフ”は実に美味かった。甘さも程々でクリームはカスタード、家庭のキッチンでやるのは大変そうだったが”里帰り”をすると作ってくれる、、でも向こうの気分が向かないといかんのだ。最初っから”シュークリーム作ってくれよ、、”等と言おうもんなら”今日は忙しいの、、”とか”そんな気分じゃない、”の一言で終わり。”懐かしいなぁ~、、あの味は”とか明後日の方向を向いて恐る恐る遠まわしに頼んでみると気分次第じゃやってくれるのだ、、それでもありつける確率は30%程度だったかな?

そんな事を何時だったか家内と話してたら”そうよ、グッドなアイデアが”、最近ご贔屓にしている韓国系の若い男女が経営しているレストランでお菓子を専門にやっている若いお嬢さんがいる事を思い出した。そこでその彼女に”これこれこんなシュークリームで、”、とレシピを教えて焼いて貰ったらどうじゃろう?って話になった。

最初に焼いて貰った”皮”はちょっと固くてクリームと馴染まなかった。でも4~5回やっているうちに中身のクリームも程よい固り具合で外の皮も日本で食べるシュークリームと遜色ない出来になって来た。そりゃ彼女だって日本でずっと修行してたプロなんだから飲み込みは早い、実はこのシュークリームの前にアップルパイも焼いて貰ってこれも今や実にパイ地に程よくパリパリ感があってシナモンが効いてウマいアップルパイが食べれるようになったのです。うちじゃそれをフォイルで包み、温め直しバニラのアイスクリームを載せ、アップルパイ・アラモードにしている。

無論双方ともお店のショーウィンドーでも売られているのだが毎日作るには至ってない、、確かにオージーが押し寄せて来て連日売り切れって事にでもなれば嬉しいがそんな事より我々としては日本でしか味わえない極上のケーキ類をちょこっとでも楽しめればそれで充分なのです、次は、、、マロンが手に入るかどうか次第だがマロングラッセはどうかなぁ~?それともババロアとかプリン系にも挑戦して貰うかな、、いけね~、、うちの娘じゃないじゃん、、。”最近ヘンなジイさんバアさんがあれを作ってくれこれを作ってくれってウルサイのよ”、と聞こえてきそうだ。