”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”オリエント急行殺人事件”(17年)

やっと見に行けた、しかしこんなに映画館が遠いとはこれじゃ”遠すぎた映画館”だ。もうクリスマス商戦たけなわのショッピングセンター、案の定駐車場は何処も一杯、幸いチケットはネットで入手、席も確保してあったので車を駐車すれば良いだけだが、映画館ともご無沙汰なのにやっと駐車した場所から延々歩かされてそれが又、遠いったらありゃしない、ダブルで遠かった、。

予告編でヒュー・ジャックマンの”The Greatest Showman"を始めて見せられた。うん、公開はクリスマス以降らしいがおい、こっちの方を先に見たいかな?邦題はどうやらそのまま”グレイテスト・ショーマン”らしいが事実を元にしたミュージカル伝記、てっきりバス・レーマン監督風だと思いきやマイケル・グレーシーでアメリカではすでにゴールデン・グローブにもノミネートされるなど評判は上々らしい。

まあ今日のところは”オリ急”を、、もうブログで皆さんが書かれているが過去の作品は別にして舞台設定が斬新なアイデア、このプロダクション・デザインは恐らく何かの賞でノミネートされそうだな、、何せ映画は頭脳明晰なポワロが事件の真相に迫っていくお決まりの筋書きなんだがポワロがアクションまで披露するし銃で撃たれたりと過去にはそんな事は一切なかっただけに意外性の連続だった。

ポワロを演じたケネス・ブラナー、生粋のアイリッシュ人である。なので”ハムレット”やイギリスの歴史上の人物をやらせるとそりゃもうローレンス・オリビエと並ぶ程に巧い、それに英語のアクセントもうっとり聞き惚れる程に魅力的である。しかしポワロはベルギー人、そして常用語はフランス語だ、それが微妙なんである。

明らかに英語を母国語としている人のフランス語訛り、、と言えば良いのか、これがかのテレビ・シリーズで長年ポワロを演じたデイビット・スシェーは実に巧かった。彼も生粋のロンドンっ子、しかしフランス語のイントネーションや節々に使う単語までフランス語訛りを使い分けていた。ケネス・ブラナーはそれでもフランス語っぽい使い方はしているのだが長台詞になると地が出ちまう、、恐らくそんな事はやっている当人は百も承知だろうし彼なりの解釈からこのポワロを演じてたんだと思う。脚本にもかなり手が加えられフランス語っぽい単語もあったのだが、、。

タイトルロールに”Ridley Free"のロゴマークがあった。やはり調べたらリドリー・スコットがプロデューサーとして名前を連ねていたので最後ナイルに至急来て下さい、、って事は次作もやるんだろう。どうやら”ナイルの死”を18年以降に制作するらしい、IMDbには時期は未明だが”うわさ”として記載されていた。

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このオリエントの方は終盤になってポワロがトンネル内に集まった全員を前に彼なりの推理を披露する。

そこでやっと事件の真相、そして各自の役割が見えてくるのだがハバード夫人を演じたミシェル・ファイファー(74年度版ではローレン・バコールが演じた役柄)が全員を代表してポワロに彼らがこの事件を起こす事になった経緯を説明する場面では思わず泣かされちまったよ、。

映画館を後にして携帯のスウィッチを入れた途端メッセージが、、ウンザリだ。そして現実に引き戻されたのであります。でも2~3日中には今度は”スター・ウォーズ”に行く決心をしている。