”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”狼よさらば”(74年)=”デス・ウィッシュ”(18年)

原題は”Death Wish"、、まあ”死を望む”みたいな意味だが74年、チャールス・ブロンソンが主演の時は”狼よさらば”、、そして今度ブルース・ウィリスが主演になるとそのままカタカナ化になり今年3月にリメイク版が公開される。

これだけでも邦題を”狼よさらば”とした当時の配給元の意気込みが判る、、でもその後映画がヒットして続編が何本も制作された。配給元はソコまでは読めなかったのか原題は”I"”II"、、、とローマ数字になり”V"まで合計5本作られたのだが邦題は”ロス・アンジェルス”、”スーパー・マグナム”、”バトルガンM16”、、となり実に情けない事になってしまった。当然のようにこの情けない邦題のせいか興行成績も下降気味、もう誰にも見向きもされない有様だった。

イメージ 2そして2018年、ブルース爺さんが同じ役名、ポール・カージーとして復活するのだ。ブルース・ウィリスはずっと”ウィルス”だと思っていたがやはり名作”ジャッカルの日”のリメイクを”ジャッカル”と言う邦題で97年に主演している。コイツは散々だったので今度は大丈夫か、、ちょっと心配なんだが、。

オリジナル・バージョンは、、;

イメージ 1設計士ポール・カージー(C・ブロンソン)はニューヨークで妻と結婚間近の娘と暮らしていたが、彼が不在の自宅に押し入った三人組の強盗によって妻は殺害され娘は凌辱された。さらに、娘は事件のショックから精神を病んでしまい、警察は犯人グループを逮捕出来なかった。

その後、南部に出張したカージーは、顧客のガンマニアとの交流やウエスタンショー見物を通じ、現地に根付く「市民が自ら銃を手に犯罪者から町を守る」という精神に感銘を受ける。 帰宅したカージーが顧客から渡されていた土産物を開封すると、32口径の回転式拳銃が入っていた。彼は銃を手に夜のニューヨークを見回り、犯罪者を自らの手で処刑しはじめる。

と言うものでまさにコレが現代アメリカに根深く浸透している群衆心理である。なので幾ら現実に学校に生徒が押し入り機関銃を打ちまくろうがラスベガスのホテル、上層階から乱射しても銃規制に結びつかないのだ。そんな現代社会の銃規制はさせない、、みたいな映画である。

映画文化をそんな風に見るようになるとアレはいかん、災害時にデザスタームービーはけしからん、、とそれじゃなくても観客動員が厳しい昨今、映画産業の将来が覚束なくなるのだが。

何れにせよブルースも10年若かけりゃ続編も期待出来るのだが、、本国では3月公開とか、その批評待ちって事でよろしいでしょうか?ブルースさん、、。