”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”容疑者”(02年)

この邦題、”容疑者”ってのは折角のロバート・デ・ニーロの渾身の、、とは行かないまでも期待以上の”佳作”なんだが何処にでもあるような投げやりな邦題じゃないのか?原題は”City By The Sea”、昨年の秀作は”Manchester By The Sea"だったが17年ならそのまま”マンチェスター・バイ・ザ・シー”、個人的には絶対に”海辺のマンチェスター”が良かったと思っているのだが、、ならば此方も”海辺の田舎町”、、いや~、、ダメじゃん。それじゃデ・ニーロ様に失礼だ、、。

allcinemaによるとこんな説明が、、;

ピュリッツァー賞を受賞した報道ジャーナリスト、マイク・マッカラリーの取材記事が原案のサスペンス・ドラマ。

殺人事件の容疑者が過去に生き別れた息子だと知り、戸惑いながらも彼を追う刑事の苦悩を描く。主演は名優ロバート・デ・ニーロ。監督は「ボーイズ・ライフ」のマイケル・ケイトン=ジョーンズ。

ニューヨーク市警殺人課の敏腕刑事ビンセントは、故郷のロング・ビーチで起こった殺人事件を追っていた。捜査を進めていくうちに、なんと容疑者は、離婚した妻との間にできた実の息子ジョーイ(ジェームス・フランコ)であると知らされる。ビンセントは担当を外され、間もなく事件を追っていた同僚が殺された。またしてもジョーイに容疑がかかる。その矢先、ビンセントの父親が過去に幼児誘拐殺人犯として処刑されていることがマスコミによって明るみとなり、今度はビンセントまでもが窮地に立たされる。そんな中、彼のもとにジョーイから無実を訴える電話がかかってきた。

イメージ 1そんなお話なんだがジョーイには彼女との間に息子がいる。ヤク中のジョーイはどうしようもないアホなんだが実はガールフレンドのジーナとの間に可愛い息子(ビンセントの孫)がいるのだ。しかもジョーイが雲隠れして行方知らず、ジーナはこんな生活はもうイヤ~、と言って孫のアンジェロを爺ちゃんに押し付けて消えちまうのだ、。

ビンセントと同じアパートで階下に住むミシェル(フランシス・マクドーモンド)が一時預かって面倒を見ることになりパパは息子の無実を信じて孤軍奮闘するのだがヤクの売人、同僚刑事殺しの真犯人はスパイダーって事が判明し一気にクライマックスへ、。



余り、、と言うか全然期待せずに見たのが良かったのか、、苦悩するパパを演じたデ・ニーロが実に巧い、、、そう言えばブルース・ウィリスやアーノルド・シュワルツネッガーもこんな雰囲気で息子と疎遠になったパパ役をしてなかったか?

やはり映画のネタには離婚は主人公にとって不可欠な立場、、それにアルコール癖、更にはアホな息子や娘、、それと過去の悪行を引きずっているってのは必要最低条件かも知れない。まあそうでもしないと映画にならないし、、これが全員何の問題もなく元気で普通に働いてれば、、おっと、”海辺のマンチェスター”みたいなケースもあるなぁ~、、アレは兄ちゃんが余計な遺言を残したから騒動になったんだった、。

我が家はそんな事は”ネバー、ネバー、、、ネバーネバー、♪♪、、”そんな鼻歌を歌っていると青天の霹靂って事もある。今年は余計な事は言わないようにしよう。