”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ダンケルク”(17年)

最初記事にしたのが16年の8月、クリストファー・ノーラン監督で制作中、、って時だったのだがずっとタイミングが合わずこれまで見れなかった、。やっとFOXさんが願いを叶えてくれ昨晩、誰にも邪魔されずに最後まで鑑賞出来た。

イメージ 1史実からいくと1940年、5月24日から6月4日にかけて起きた連合軍VSドイツ軍の攻防でダンケルク海岸へ追い詰められた連合軍の総勢40万人の兵士を海路脱出させる作戦である。イギリス側はドーバーが海峡に面しておりその向こうがダンケルク、なので直線距離にして40km程度なのだ、そうなると軍艦でなくとも民間の船でも充分に到達出来る距離である。


映画はのっけから兵士がダンケルクの海岸へたどり着くべく走っているのだが一人撃たれ、二人銃撃され、と減りやっとフランス軍の守備兵に助けられて海岸へ入ったのは一人だけ、そんなで最初っからクライマックスだ。

その後、この兵士トミー(フィオン・ホワイトヘッド)、パイロットのファリエー(トム・ハーディ)、民間人でこの兵士救出作戦に志願したドーソン(マーク・ライランス)、そして桟橋で指揮を取るボルトン指揮官(ケネス・ブラナー)が横糸となり夫々の立場からこの救出作戦に置ける活躍が描かれていく。

イメージ 2流石にノーラン監督、恐らくオスカーにもノミネートされるだろうが、、緊迫感、臨場感満載の素晴らしい映画に仕上がっている。この撤退作戦には”ダイナモ作戦”と別名が付いているのだがウィキによると総数35万人の兵士を助け出す為にカレーの海岸ではドイツ軍を引きつけて置くための作戦も実施されイギリス軍兵士3万人が戦死、或いは捕虜になっている。

このダンケルク作戦の成功の影にはカレーの海岸で犠牲になった兵士たちが多くいた事も忘れられないのだ、。

どうでしょう?ノーラン監督、続編として次作はこのカレー海岸の攻防もやってみますか??

これまで多くの映画でこのダンケルクは舞台になっている。それに今度はノルマンディに連合軍が上陸する作品も何度となく制作されているが一番の秀作は”史上最大の作戦”(62年)かも知れない。あっちはこのダンケルクから4年後のお話で6月6日がその日である。

このダンケルクを脱出した兵士が再度ノルマンディに参加したケースはあるのかどうか??うん、それも映画のネタにしたら面白いかも知れない、、しかしダンケルクとノルマンディを経験した兵士はそんなにいるか? いや待てよ、30万人以上が救助されているんだからノルマンディ上陸を果たした兵士や将校はいる筈だ。

最後はダンケルクからノルマンディに行ってしまったが”プライベート・ライアン”(98年)のような”怖さ”からは逃れられたのでホッとしている。