”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

オーストラリアの犯罪発生率

一応長年お世話になっている国だし周辺では何が起こっているのかニュースは欠かさず見ているのだが手にとって読む新聞はもう何年も買った事もない。ネット経由で新聞も読めるのだが最近ではキャプションだけで詳細を知る為には毎月課金される。それをやり始めると”A誌”、、”B誌”、と何時の間にか印刷されたモノを買うより断然高額になってしまうのでもっぱらニュースはテレビに頼るっきゃないのが現状だ。

そのニュース番組だが基本的には夕方の6~7時に集中している。このクイーンズランド州の場合、民放のチャンネルは7、9、10とあり半官半民が2チャンネルの合計5局だけ。その各局のニュースで一番気になるのは、、犯罪のニュースである。

クイーンズランド州自体の面積は日本の4.5倍以上もあり人口は僅か500万人である。これは450万人の横浜市とそんなに変わらないし東京23区より圧倒的に少ないのだ。しかしその犯罪発生率を比較してみると、、、;

イメージ 1日本の人口10万人あたりの発生率と比較すると、、殺人が1.25倍、強盗は何と24.2倍、強姦は34.4倍、窃盗は5.8倍、暴行傷害は16.6倍にもなっているのだ。
(外務省の統計)

日本と違い人種のるつぼではあるがこれがシドニーやらメルボルンの都会になるともっと犯罪率が高くなる。そして日本人が巻き込まれるケースも増加しているのだ、、観光客と言う分類ではこの10年来日本からの入国者は下降気味だがワーキング・ホリデイや留学生が狙われるケースも多く決してオーストラリアは安全な国だ、などとは言えない状況になっている。アメリカと違い銃砲に関してはかなり厳しいお国柄にも関わらず毎日のように銃で撃たれた、、銃の密売組織が摘発された、とその発生頻度はとてもこれが銃砲所持や利用が禁止されてる国か?と首をかしげたくなる。

それと一番摘発されるケースが多いのはドラッグ絡みの犯罪、末端価格が数千万ドルとかが摘発されたと言われるとこりゃひょっとして人口の大半がドラッグのお世話になっているんじゃないのか??とも疑いたくなる。そして若者の窃盗、盗難車事件、逃げるのに遠路100kmも警察のクルマが追跡し挙句には一軒家に突入、、だなんてニュースは腐る程にある。繁華街で最近良く目にするのが酔った上での喧嘩、これは”カワード・パンチ”と命名されているのだが相手を殴って死に至らしめる事件、これがまた実に多いのだ。シニア連中がアクセルとブレーキを踏み間違って店頭に突入なんて事もあるのだが先の悪ガキのニュースが先行してしまいこんなのはもうニュースにならないのだ。

一昨日見たニュースではメルボルンの繁華街へ車で突入、猛烈なスピードで通行人をなぎ倒し死傷者も15人出たらしい、、それが一年前の事件だったのだが判決が出て懲役6年とか、、、アナウンサー曰く”恐らく2年で社会復帰だろう”との事、完全に確信犯で通行人を倒したかった、、と裁判でも反省の色はなかったそうな。そんな若者が2年後にには娑婆に出て来るってのは実にコワいよな、。

幸いな事にこの管理人業8年の間、警察のお世話になったのは初年度にプールに備え付けのデカいプラント鉢を二個投げ込まれ大騒ぎした事くらいか?それ以外では侵入未遂が一件あってこれは警察沙汰にはならなかった。家宅侵入とか盗難はなくペアの刑事さんが住んでいた住人の素行調査にやって来たくらいだ。この調子で今年も乗り切りたいのだが、、、こんな事を書くとよからぬ事態が起きたりするのが常なんだがそれだけはヤメてくれよ。

これらは粗野な犯罪とすると今度は”知能犯”、ネット経由でパソコンを駆使して行われる組織犯罪、これも上昇傾向とか、。日本同様に”オレオレ”式の詐欺事件も報告されているし我々シニアもオーストラリアは安全だ~、、等と油断は禁物だ。やはりそれなりの知識をつけて事前に防止する、これが唯一の防止策になるんだろうか?