”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

仔犬の大脱走、、

仔犬の失踪事件、、まあ8年も管理人をやってりゃ水道管の破裂から、酔っ払いとの対決、それに賃貸募集中の看板が突然消えてしまったりとか毎度お馴染みの家賃未払事件まで色々あった。それが今回は初体験の”仔犬の大脱走”、だ。

イメージ 1WANTED!!~

顛末は何時もの金曜日、今週はリサイクルの回収もないので楽勝ムード、ちゃんと朝からゴミ缶をきれいに並べ回収車がアームを伸ばしやすいようにしておく。でも敷地内にある各戸へ送水している枝わけの水道管二箇所に不具合がありどうしても早急に直さなきゃいかん。業者へは事前に連絡済みでちゃんと修理班が時間通りにやって来た。

でも敷地内へ供給している本管の根元を止めないと工事が出来ないのだ。前日には各戸32軒の郵便受けには”9時~12時まで断水しますよ、、”とプリントアウトしたものを配布しているのだが、、。工事を始めた早々に苦情が、、”アンタ水が出ないよ~”、、だよ。まあそう来るだろうとは予測してたのでこっちも全然動揺しない。”ちゃんと前日郵便受けに通知を入れてますよ、、”と突っぱねる、、それにも関わらず8号、28号、11号、は電話じゃ”物足りない”のか事務所までやって来る始末だ。今回は管理人は強いぜ、、ちゃんと通知をポストに入れてますよ、、の一点張りで”読んでなかった”とは言わせない。シャワーに入れないが一件、あとは茶が飲めない、、茶なんか2時間飲むなっ!なのでもう勝手にしろいって感じで苦情を言いに来た住人には工事の重要性を説きとっととお引き取り願った。

そして業者が二箇所の工事を終え、水道管も復旧、それが丁度正午だ、ゴミの回収車もやって来た。これで水道水も万全、ゴミ缶の水洗いもOKだ。意外と早く終わり事務所に向かっていると今度は反対側から見知らぬおばちゃんが事務所目指して歩いて来る。よく見るとなんかを抱いているような、、そのおばちゃん、うちの隣の敷地(同じような集合住宅)に住む人でちっこいシーズー犬を抱いているのだ。

事務所の前に立って聞いてみるとうちの敷地内から飛び出してあわや車道に飛び出す所に遭遇し慌てて抱き上げて来たそうな。首輪もしてないし無論名前だって判りゃしない、、おばちゃん曰く”この子、アンタんちのどっかで飼われいるワン子じゃない?”と聞いてくる。う~ん、、困ったな、、チャーリーは良く知っているジャックラッセルだしネリーとは全然違う、、”さて、何処でしょうね?知らない子ですよ”と一応答えたのだが、、おばちゃんだってそりゃ困るよ、。”買い物に出掛けるので一応うちの部屋に預かっておくわ、”と言ってくれたのが救いだ、でワタシは事務所へ入り早速”ペット探偵業”の開店だぁ~、、そして手掛かりを掴むべく住人への”聞き込み”開始、であっちこっちへ電話を掛けまくる、。

イメージ 2ちょっと待てよ、さてどっかでこのワン子(携帯に撮った)見たような気もするのだが、、シャーロック・ホームズ、いやフィリップ・マーロウの気分で腕組みしてタバコの代わりに鉛筆を咥えてじっくり考える、、”そうっだ、以前4号のブルーノって言うあんちゃんが付き合っていた彼女の犬に似てないかな?”っと閃いた。

そこで早速ブルーノのママの勤務先へ電話を入れてみる。そのワン子の容姿を説明し”そんなワン子知りませんか?”っと聞いたら向こうはひっくり返った声で”、、そうよ、それってうちの大切なワン子よ、”っと来た、いきなりど真ん中のストライクかよ~。

何でも以前のガールフレンドとは別れ本来はそのねいちゃんの犬だったとかごちゃごちゃ言っているのだが、私には犬を飼っている事は内緒にしていたのでどうも歯切れが悪い、こりゃ確信犯で自分たちで飼っているんだろうと推察する。たまたま新しいガールフレンドが出掛ける時にドアを開け放してしまいワン子が外へ飛び出てしまったと言う事が判明した。でも可哀想に家から走り出しても何処へ戻って良いのか判らずそのねいちゃんが乗った車を追って車道に出そうになっている時に先のおばちゃんが保護してくれたと言う顛末だったのだ。

もうブルーノのママは無事保護されて今はちゃんとおばちゃん家にいると判って泣き崩れる始末、これで”半落ち”じゃん、参るな。こんな事が二度と起きないように新参ガールフレンドのミッシェルには出掛ける時にはワン子の所在を確認させてくださいよ、それに首輪もね。それとお隣さんのおばちゃんにはお礼をしに行って下さい、、と言い含めて二度もジジイらしく念を押した。そしたら夕方になって花束を持って行ったらしい、、これにて一件落着でした。

まあ色々あるわな、、油断禁物の一日でした。良かったよ、、実はうちで保護する事にでもなったらどうしよう、と内心ドキドキもんでした。