”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”アラバマ物語”(62年)

この”アラバマ物語”、原題は”To Kill A Mockingbird”、アメリカのハーパー・リーが60年に書いた原作の映画化、それと並んでJ・D・サリンジャーが書いたThe Catcher In The Rye"、”ライ麦畑でつかまえて”(51年)(映画化はされていない)の二冊はアメリカを代表する小説でほぼ100%の子供たちが必読本としてかなり早い時期に読まされる。

映画化に際しては主演のアティカス・フィンチ弁護士をグレゴリー・ペックが演じているのだ。それとセリフはないのだがこの映画はロバート・デュバルのデビュー作にもなっていてブーと言う名のフィンチ家の隣に住む不気味な住人を演じている。

映画の舞台は不況の風吹く32年、南部のアラバマ州。幼い息子と娘を抱える寡婦の弁護士フィンチに、暴行事件で訴えられた黒人トムの弁護の任が下る。だが偏見根強い町の人々は黒人側に付いたフィンチに冷たく当たるのだった……。

映画はフィンチの子供たちを通して、父親の苦難や町の横暴を極めて客観的に描く事に成功しており、問題意識を振りかざさず、しんみりと心に染み入らせるものになっている。ペックは心強い父親像をよく出しており、アカデミーの主演男優賞に輝いた。黒人弁護のストーリーと並行して、近所に住む精神異常者ブー(R・デュヴァル)と子供たちの関係も描出されるが、これが物語の終息で融合し、映画に深い余韻を持たせている。by allcinema

なのだが翌年のオスカー戦線、主演男優賞では、、;

バート・ランカスター     ”終身犯”
マルチェロ・マストロヤンニ  ”イタリア式離婚狂想曲”
ピーター・オトウール     ”アラビアのロレンス

イメージ 1何れも甲乙つけられないこの年の男優陣、でこの5人がノミネートされた。その中からグレゴリー・ペックが授賞、恐らく”ロレンス”を演じたピーター・オトウールはその己の悲運さを最後の最後まで嘆いたんだろう、、。

週末の午後、実に久し振りに見た。やはり名作は何年経過しても名作だ、、果たしてこれを始めて見るずっと世代の若い人達はどんな印象を持つんだろう??”アクションもないし動きがないしツマンネー”っで終わってしまうんだろうか?