”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

検察側の証人(16年)

これは元ネタがアガサ・クリスティ原作で一昨年、本家イギリスのBBCがテレビ用にミニ・シリーズ前編、後編として制作した。一番有名な映画化はマレーネ・デイトリッヒ主演の57年度版、これはビリー・ワイルダー監督のまさしく名作で邦題はなんと原作からは思いもつかない、、”情婦”である。

イメージ 1実際は33年に刊行された”死の猟犬”に収録されていた短編小説だったものを作者自身が戯曲化し53年になって初演された本格的ミステリーである。そして82年には今度はアメリカでドラマ化され、ラルフ・リチャードソン、デボラ・カーが配役されていた、それが今度は劇場用映画化が企画されベン・アフレックマット・デイモンがプロデューサーとして名を連ねている。しかしながら昨年2月に構想が発表されたもののその後何の進展も報道されていないのでさてどうなったのやら??

そんな合間にこっちのイギリス版が放映されている。



実は二夜に渡り放映された物は収録されているのだがまだ見るチャンスがないのだ、。

なのでこの予告編でお茶を濁している。まあ今夜あたりには何とか寝ずに見ようかと、思っているのだが。




過去の映画、ドラマ化に共通する内容を要約すると、;

勅選弁護士ウィルフリッド卿は、知人の青年レナード・ボールの弁護をすることになった。彼は、親しくなった金持ちの未亡人を殺した容疑で逮捕されており直接証拠は無いものの、状況証拠は明らかに彼が犯人であると指し示していた。

弁護には難題な案件だったものの、ウィルフリッドは彼の妻クリスチーネを証人として彼の無実を勝ち取ろうとする。しかし、事務所にやってきたクリスチーネは明らかにレナードに敵意を持っており、しかも、夫は別にいて、彼との婚姻関係は正式な物ではないと述べる。仕方なく、ウィルフリッドは彼女の証言を得ることを諦める。

裁判が始まり、圧倒的に不利だった被告側だったが、直接証拠が無いということもあり、ウィルフリッドの手腕によって巻き返していく。そんな中、検察側の証人としてクリスチーネが現れ、レナードにとって不利な証言を行う。一転して、レナードの有罪が確定的となる中、ウィルフリッドは、彼女の証言は嘘であると直感する、、
by ウィキ

と言うもので”情婦”ではこのクリスチーヌに扮したマレーネ・デイトリッヒが実に素晴らしい演技を見せてくれた。脚本、撮影(カメラワーク)、舞台設定等など、何処にもムダがなく最後のどんでん返しまで息もつかせぬ見事な映画であった。それを越しちゃいかんが少しでも近づいているのではないだろうか、と期待感で胸いっぱいなのだが、、さて審判はいかに??