”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

スーパーボウルも終わってしまった。

全米が熱狂するアメリカン・フットボールの祭典”スーパーボウル”が終わった。テレビ放映に際しては日本の”紅白歌合戦”が国内で41%程度の視聴率を稼ぐのに対し此方は全米だけで45%程度を毎回弾き出す。まさにオバケ番組なんだが今年はかなり地味な試合展開で放映したCBSが期待した程の視聴率は上げられなかった。それでも名門ニューイングランド・ペイトリオッツがロス・アンジェルス・ラムズを13対3で下し6度目の栄光に輝いた。

これは昨年度のもう一つのメージャーイベントたる野球のワールド・シリーズの覇者ボストン・レッドソックスと同じボストンに拠点を置くチームの偉業だ。奇しくも野球の方も最後の対戦相手がロス・アンジェルス・ドジャースでこれで二大大会両方がアメリカは東海岸、ボストン・マサチューセッツへ渡ってしまったのだ。もう一つの名門、プロ・バスケットのセルティックスがロス・アンジェルス・レイカースを破って王座に就くとなるともうロスっ子は3大スポーツの祭典、全敗で”恨み骨髄に徹する”っきゃないかも知れないぞ??

これらがやはり伝統芸なんだろうか?それとも歴史のなせる技なのか?名門チームの宿命なんだろうか?確かに西海岸の各プロチームは新興で東海岸の各チームと比較すると例えば今回のペイトリオッツが59年設立、それに対してラムズクリーブランドで36年に設立されたもののその後色々あって再々移転してロスに拠点が戻ったのが何と一昨年の16年、なので監督も選手も実に若いしホヤホヤと言って良い程の新興軍団である。

イメージ 1今回直接対決したクオーターバックにしてもペイトリオッツの”レジェンド”、トム・ブレイディが41歳の最年長に対してラムズの新鋭、ジャレット・ゴフは24歳で子供の頃からのアイドルがそのトム・ブレイディだったと試合前のインタビューで語っていた。まあイチロー選手に対して入団早々の選手はそりゃもうパパと同世代と言っているのと同じだろう、。

これがそのトムの雄姿、、、此処からが本題なんだが良く見ても何処にもコマーシャルは入ってないのだ。これは今回の会場になったアトランタのドーム型競技場でもそうだったが何処にも広告塔はない。

そりゃテレビ放映時のCM代は天文学的数字で秒単位で千万円とか言われている。確かに会場はこれ以上ないだろうと確信出来る程にド派手な演出だしハーフタイムショーだってそりゃもの凄いのだ。これは管轄している協会なりチームの方針が徹底していてどんな形であれ一切のコマーシャリズムを排除している。

イメージ 2こっちは日本のプロ野球、、もうヘルメットから左肩袖、右腰、それに手袋、と広告塔になっている。それに球場に至ってはもう内外野、ベンチの上にスコアボードと所せましと広告だらけだ、、。

それにテレビ放映時だけっきゃ映らないバックネットの宣伝文字から球場にはサイズや色もバラバラで大きな日本語の表示、、それに回の終了時や選手交代時、、とキリがない程にCMが入るのだ。おまけに昔は肝心の時になると”ハイ、これまでよ”と9回の攻防を前に放映が終了してしまう、、。

それだけ広告で収入を得ていても球団経営が覚束ないって事ならそりゃもう経営構造上何処かに問題があるんじゃなかろうか?

こんなバカな放映側の怠慢さや各球団なりチームの経営方針がこのジジイ世代からそっぽを向かれてしまったと言うのに、。じゃあ球場へ行けば良い、、っで行けば今度は鉦や太鼓の大騒ぎ、毎回がお祭り騒ぎで静かに見ている観客にも応援を強要する始末、それプラスチーム所属の応援団がこれまた学芸会仕様だし、ゲームに全く関係のないアイドルが始球式だと、もう開いた口が塞がらない。

そんなのが嫌になった我等以外の世代のスポーツファンもかなりいると思うのだが、そんな輩は少数派なんだろうか?今回このスーパーボウルを最後まで見てかなり真剣に悩んだ。もう一つ、それはインタビューに答える選手たち、これはもう素晴らしいの一言だ、何やら格言めいた事を述べる選手もいるし自分が夢を追った経緯を端的に述べる、そして相手チームを称える事は忘れない。かたや日本のヒーローインタビュー、聞いている方が恥ずかしくなるような問いかけやら返答だって、、もうこれ以上書くまい、。