”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

雪の大捜査線、、

邦題は”雪の大捜査線”、監督、主演はguchとsuch、、現在限定公開中で御座います。その笑いありミステリーありセンターでの”半落ち”場面あり、クライマックスではイタリア風なビストロでの会食ありと今冬、公開された前作”決死の寿司紀行”に次ぐ作品、これは三部作に繋がるやも知れぬ物語です。ではストーリーを、、;

札幌へ軟着陸して4か月、やはり此処まで来たら”さっぽろ雪まつり”へ一度は出向かないと道民とは認めて貰えないだろう。で友人ご夫婦と市内で食事をする約束だったので大通りの開催場所へ出向いて来た。まあ凄い人出で、これはオーストラリアでも経験した事がないくらい、我々が行った日が開催中一番の人出だったとか、、期間中延べ250万人も来場するらしい。これはブリスベンの川べりで毎年大晦日に開催される花火大会に準ずる観客数だ。

イメージ 1これは今回のメインアトラクションの雪像フィンランド館とかでそりゃもう大勢の観客が足を止めていた。

しかしまあ会場内の道路はガチガチに凍っているし雪が新しい個所は滑らないが凍った状態の箇所はおっかない、あっちこっちで子供が面白半分で転がっているが我等にはこりゃもう苦痛でしかないのだ。

目は雪像も見なきゃいかんし足元はデコボコもあるしさらに危険だ、場内アナウンスでも”滑りやすいので足元に充分お気を付け下さい”と流れているがもうどうにもなるもんじゃない。それに会場は一方通行で全員が一方向へ進むっきゃない、、そして会場の反対側の通路は帰り道、、なのでちょっと通り過ぎて写真を撮ろうかなと戻ろうとしても出来ないのだ、、よろけりゃ直ぐに隣をのろのろ歩いている人にぶつかりそうになるしまさに人気箇所は国会の牛歩パレード並み。

イメージ 2此方は日本競馬会(JRA)がスポンサーになっている競走馬の雪像、まだ日が落ちてなくてライトアップされてないのだがビルの3階分はあるんじゃなかろうか、実にデカい。

そしてこれが今夜の”大捜査線”に繋がるとはこの時点では誰も思いもしなかった。人が多かったのでタイミングをずらして家内のスマホを借りて前面へ出て撮ったまでは良かったんだが、。

何枚か撮影して振り向いたらあんりゃ~、奥さんがいないのだ、、さて何処へ行っちまったのか完全に見失ってしまった。取り合えず一方通行を前進しながら手分けして捜すが全然見つからない。バラバラになって探していると今度はその3人も逸れてしまう、、そこで目に着いた”迷子届けカウンター”へ、、こりゃちょっと恥ずかしいなと内心思っていたが徐々に暗くなってくるし人はみんな黒っぽい防寒具なのでちょっと見ても見分けがつかない。最初は”〇〇さ~ん、お連れ様がお待ちで~す”と案内してくれるんだとばかり、、現に子供とはぐれたのかそんな放送がされていたし、。

ところが受付へ出向くと、、”居なくなったのは誰ですか?どんな関係?”からその人間の生年月日、住所、携帯電話、服装に髪の毛の色やスタイル、、はたまた”人の声を認証出来ますか?”とか”過去に居なくなった事はありませんか?”とかもう話がかなり飛躍して来た。そりゃ交番代わりなので彼方もマニュアル通りなんだろうが、、向こうは認知症とかで会場内をさ迷い歩いているケースも想定している。

それに”携帯電話は持ってませんか?”と聞かれて、ああ~、、っと気が付いた”ハイ、これが家内の携帯です、”、と差し出したんだが今度はその経緯まで説明する羽目に、最後には実は数か月前に海外から引き揚げて来てまだ札幌は不慣れなんです、、っと説明させられてしまった。何となく尋問室で聞かれている感じで自分の履歴やらアリバイを聞かれている気分、この時点でかなりクサったよ、。

直ぐにアナウンスをしてくれりゃ良いものを、こんなに色々聞かれて時間が経過してしまい恐らく遠く離れてしまったんだろう。しかし普通は子供と親が離れ離れにってのは判るがじいさんとばあさんが離れ離れってのは彼方も初体験じゃなかろうか?

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これは友人夫婦に激写された詰問を受けている場面、、迷子センターに座って”半落ち”だがどう見てもオレが迷子になっている雰囲気だぁ~。外をゾロゾロ行く人波、中、韓を始め各国の観光客にもさらし者になっている、。皆さん”あのジイさん、迷子らしいよ”と話してたんじゃないか?

そうしている間にも”子供がいない、、”っとか子供は会場外の交番へ保護され、親は此処へ駆けつけたりと僅か30分程度この場に居たが迷子センター大忙しだった。

しかし3~4回もアナウンスしてくれたが全然反応がなく困り果ててしまった、、。でもそうだっ、6時に近くのレストランを予約してあるし時間が来ればそっちへ勝手に行くんじゃなかろうか?と思い当たった。もう時間は5時40分近くだったし、、”じゃあレストランへ多分直接来ると思うのでもう行きます”、”色々お世話になり、ありがとう御座いました”っとこの迷子センターを出て又、一方通行をそのまま波に逆らわず進んでいると、、ワタシの携帯にこのセンターで親切に対応してくれた兄ちゃんから連絡が、”たった今、奥さんが名乗り出て来ましたよ”だよ。届け出を一旦出しているので申請者が引き取りに行かないとダメ、、とかで流れに逆らってこの迷子センターへ戻りやっと愛妻と感激の面会となったのであります。

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そして6時過ぎやっとクライマックスの場面、赤レンガと言う三井ビル内にあるビストロ店、無国籍料理になるのか?フォンデュとかチーズを使った料理が沢山ある。



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これは薄切り牛肉にたっぷりと溶けるチーズを和えそのまま食べるこの店の名物料理らしい。前菜に野菜のマリネ、最初はサッポロビールでその後はスペイン産、白のシャブリを一本空け大満足なシメとなりました。

でも待てよ、折角雪まつりに行ったのに見た雪像は最初の3~4体、、後は迷子センターに座っていたような?来年再トライするかって?恐らくそれはないだろう、、。

で”雪の大捜査線”もエンディングとなり又もや地下鉄に揺られて帰宅の道を、、今夜の家内は1万歩越え、、ワタシはちょっと控えめに6千歩弱、、まあそんなもんでしょ?もう運動不足とは言わせない、、。